実家の片付け、どこから手をつけるか?実家の片付けあるある。
その6「花嫁道具」(体験談)
母が使ってない鏡台を取っておきたいと言います。
その鏡台はは母の花嫁道具のひとつだと私は知っていました。
母が鏡台を取っておきたい理由はさぞかしノスタルジックなものだと思われるでしょうが違うのです。
その鏡台は母の注文とは違ったものが届いて、半世紀を超えてもそのことをブツブツ言います。
あるとき「どうして注文したものと違うって言わなかったの!?」と聞いたら、若い娘だった母にはそんなことさえ言えなかったそうです。
それでも払ったお金は結構な額だったようで、壊れても無いのに捨てるのは惜しいという気持ちがあるよう。
でも使ってないし、気に入ってないのよね?
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その鏡台はつい最近まで父が使っていました。
しかし脳梗塞になった父にはこの鏡台は使いにくそうだし、、、(この頃になってくると父の回復の見込みが怪しいとハッキリ言われないまでも薄々わかってきていました)
でも母が捨てるのをためらう理由もわかります。
捨てるにしてもお別れの時間が必要だなぁ。
ところが!
このすぐ後、片づけの最中にふとしたはずみで鏡台を壊してしまいました。
壊れたので鏡台は捨てることに。
なんともまぁ残念な別れになりましたが、未練はすっぱり断ち切れました。
邪魔でも花嫁道具など思い入れのある家具を手放すのは難しいものだと思います。
親は自分から「思い出があるから捨てたくない」という理由は言わないと思います。
どうして捨てたくないのか「もしかして花嫁道具なの?」「お父さんに買ってもらったの?」と聞いてみると理由が見えてくるかもしれません。