遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし 

脳梗塞で父が倒れ介護保険施設の生活をスタート。遠方で暮らす両親とわたしの日々


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【高齢者】福祉避難所の確保・運営ガイドラインの改定で何が変わる?(令和3年5月)

 福祉避難所の確保・運営ガイドラインの改定(令和3年5月)

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「令和元年台風第19号等を踏まえた高齢者の避難のあり方」が課題にされ、今年の5月に福祉避難所の確保・運営ガイドラインの改定が行われています。

 

改定の趣旨は2点。 

・指定福祉避難所の指定の促進

・事前に受入対象者を調整し、人的物的体制の整備を図ることで、災害時の直接の避難等を促進し、要配慮者の支援を強化する  

 

災害時に、福祉避難所がうまく機能せず試行錯誤が繰り返されています。

 平成28年熊本地震では、避難者が福祉避難所に殺到したため、直接避難しない方向に変更されました。

 しかし、今度は別の災害で避難所が混乱し、福祉避難所への振り分けが機能しなかったということが起きました。

 今度は、事前に福祉避難所に避難する人を振り分けておこうという試みのようです。

しかし、自治体に任されており、対応に差が出ていると感じます。

過去に災害が起きた地域は、動きが良いんですよね。


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お世話になっている施設があれば、

「万が一、避難するときはこちらの施設に直接避難したいのですが、

 何か手続きが必要でしょうか?」

など質問してみると良いと思います。 

施設も対応に格差はあると思いますが、利用者から声が上がれば社内会議で議題にあがり、対応に向けて動いてくれる可能性があります。 

施設での対応が鈍ければ、役所に問い合わせするのも良いと思います。

 

福祉避難所とは?

 

福祉避難所は、主として高齢者、障害者、乳幼児その他の特に配慮を要する者(妊産婦、傷病者、内部 障害者、難病患者、医療的ケアを必要とする者等)を滞在することが想定されています。

 

全国の指定避難所は78,243箇所、うち福祉避難所は8,683箇所、協定等によ り確保しているものを含めた福祉避難所は22,078箇所です(令和元年度時点)。 

 

指定避難所には、老人福祉施設、デイサービス等通所施設、宿泊施設、小中学校や公民館、特別支援学校が含まれます。

 

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 先日起きた、熱海の土石流。

地盤が固く、これまで災害が起きたことが無い。

そのため、災害の認識が甘く日頃から対策が十分にされていなかった、とどこかの報道で耳にしました。

自分達の地域に災害は起こらないと思わずに、今回の「福祉避難所の確保・運営ガイドラインの改定」を期に考えるのは良い機会だと思います。

 

最寄りの福祉避難所を確認してみよう

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 私の実家の地域の指定避難所を調べてみました。

デイサービス等通所施設、小中学校、保育園、公民館、道の駅、社会福祉事務所などが指定避難所となっていました。

そのうち福祉避難所は、デイサービス等通所施設、社会福祉事務所の2件のみ。

老人福祉施設は無いんです。

高齢者の多い土地で、車移動が必須な距離です。

崖崩れや川の氾濫で移動できない可能性も大きいです。

田舎の場合、福祉避難所を設けても実際には自宅や近所の公民館で不自由を強いられる可能性が高いのではないかな。

田舎には田舎の方法で対応するのが良いと思いますが、予算も無いんですよね(;^ω^)

 

両親が暮らす地域は、大きなショッピングセンターもありますし、複数の老人福祉施設、デイサービス等通所施設があります。

現在、15件の福祉避難所の登録が見られましたが、保育園や福祉センターのみ。

老人福祉施設、デイサービス等通所施設の一部は指定避難所での避難者の状況等を判断し、開設する二次的避難所として協定書を交わしていました。

 

関連リンク 福祉避難所の確保・運営ガイドラインの改定(令和3年5月) : 防災情報のページ - 内閣府

父の区分変更の結果

 

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父の区分変更の結果が届きました。

 

父の介護度は、要介護1。

1ケ月の保険料枠は16765円。

この保険枠では対応できなくなくなってきたと施設から連絡がありました。

片麻痺の父に実家での暮らしは難しいため、リハビリにも対応している住宅型有料老人ホームで生活してもらっています。

有料老人ホームでは介護度により、訪問介護の回数が決まっています。 

そこで、介護度2にしてもらうように区分変更を役所に提出していました。

医師の診断書も一緒に提出します。

 

それが前回の記事

介護認定の『区分変更』 - 遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし

 

 

その結果がようやく届き、介護度2になりました。

1ケ月の保険料枠は19705円。

差額2940円ですが、その他に処遇改善加算というのが加わって何百円の支払いが発生します。

月3500円程の増額になるでしょうか。

年間にして4万2千円。

利用額が増えますが、この枠内でリハビリ、ヘルパー、車椅子、ベッド、ベッド柵を借りることができます。

ヘルパーは介護度1で1日1回でしたが、介護2で1日2回の利用になりました。


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 施設によって介護保険の利用は変わってきます。

例えば老人保健施設(病院と在宅介護の中間に位置し、最終的にはご家庭で生活できるよう回復を支援する介護施設)であれば、介護職員が世話をしても別料金にはなりませんが、有料老人ホームでは別料金になることがあります。 

向田邦子「かわうそ」(感想)

 

向田邦子かわうそ

第83回直木賞を受賞作品だと知って読みたくなりました。

思い出トランプ (新潮文庫)
 

 

向田邦子さんの「かわうそ」を女優・奈良岡朋子さんの朗読があると知り聞いてみました。

奈良岡朋子さんの朗読は素晴らしかったです。

自分で本を読むより、ずっと面白く感じました。

  

かわうそは、どちかというと暗い話だと思います。

けれども、その文章表現が素晴らしく、また聞きたくなります。

どうしてこんなにも惹かれるのか。

 

向田邦子という人物を知ってみると、このお話は向田邦子と恋人が、もしも夫婦になったらなら、という空想をもとに描かれた物語のように感じました。

恋人も主人公と同じく脳卒中を患っていました。

実際、向田邦子かわうそに似ていると言われたことがあるそうです。

 

主人公の指先からタバコが落ちて、そのことに違和感を覚えます。

しかし、妻にそのことを伝えるのを躊躇い、それを言わずに終わります。

どうやら脳卒中の前兆だったようです。

もしも主人公が、その違和感を妻に漏らしたなら、頭の回転の良さそうなその妻なら「病院へ行きましょう」と連れて行ったかもしれない。

  

けれども、家事でも葬式でも、いつでも楽し気な様子の妻に、病院でも楽し気にされるのは、あまり気の良いものではないでしょうね。

なんとなく言わない、というか、言えない。

その微妙な心理が「かわうそ」で表現されているところに惹かれているのか。

自分がこの作品のどこを気に入っているかわかりません。

 奈良岡朋子さんの朗読が気に入っているのかも。

母には向いてない小説だと思うので送りません。