ひとり暮らしにおすすめ「玄関に入院セット」・それまで健康だった友人が入院した話
特集『倒れる前の手続き備え94』をAERA (アエラ) 2019年 11/18号 [雑誌]で読みました。
誰にでも不意にやってくる、病気や事故でのダメージを最小限に押さえるためのノウハウを丁寧に解説しています。
そのなかで、社会福祉士のたまむらこうき氏が「玄関に入院セット常備」のススメについて書かれていて、とても説得力がありました。
そして友人が入院したときのことを思いだしました。
友人は健康に気を使い、たばこもお酒もせず、規則正しい生活を送るような人です。
ところが健康診断を受けたら、病院で精密検査を受けるようにあったので、病院へ行きました。
そしたら即日入院!!
えー!そんなバカなー!
ちょっと検査に来たつもりだったので手ぶらです。
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友人はひとり暮らし。
幸い最寄りに両親が住んでいたので必要なものを持ってきてもらうことができましたが、足りないものが多く何度も足を運ぶことになりました。
両親からは文句がでて、グチグチネチネチと言われたそう。
友人は会社帰りに寄りやすい病院を選んでいたので、両親が通うのにちょっと遠かったのも両親には不満でした。
「弱ってる娘にあんな風に言わなくても、、、」
病気で弱っているところに精神的ダメージ。
「玄関に入院セット」があれば両親の負担も減ったと思いますし、友人も精神的ダメージを負わずに済んだかなと感じます。
入院って本人も家族も動揺してしまい、感情の起伏が激しくなりがちなので、親御さんも普段は言わないようなことを言ってしまったり、友人も些細な言葉で傷つきやすくなっていたと思います。
「玄関に入院セット」のメリット
友人は家族にお願い出来ましたが、おひとりさまの場合、友達や知人など他人に頼むことになります。
「玄関に入院セット」のメリットは、部屋が散らかっていても玄関先で用事が済むので、他人にも荷物を取りに行ってもらいやすいことです。
また救急車を呼ぶような事態になったとき、入院セットがあれば自分で持っていくこともできます。
今は売店で何でも買えるので、困ることはありません。
でも余分な出費は心の負担になります。
自宅で用意できないものは100均であらかじめ用意しておくのもおすすめです。
「玄関に入院セット」には何を用意したらいいか
「玄関に入院セット」には何を用意したらいいか
最低限これくらい必要と思うものを書いてみました。
・パジャマ(前開き)
・下着2組
・フェイスタオル
・プラスティックコップ
(トライタン素材のコップもおすすめです)
・歯ブラシ
・ポケットティッシュ
・スマホの充電器
・スリッパ(上履き)
・女性、基礎化粧品(トラベルキットなどがおすすめ)
入院が1週間以上にになると荷物はもう少し増えますね。
・ボックスティッシュ
・ゴミ箱
・シャンプー、石鹸
・バスタオル
・女性、生理用品
・男性、ひげそり
長期間になるときは病院から「入院キット」(有料)をすすめられると思います。
入院キットはパジャマ、タオルなどの日用品がセットになってて便利です。
「入院キット」は病院によって異なりますが、3日以上から使用できたような。。。
売店で用意する前に「入院キット」について質問するといいと思います。
友人が入院して困ったこと
私はその友人とは親しい間柄なので、欲しいものを聞いて差し入れすることにしました。
「気にしないで、来てくれるだけでうれしい」と返信があったので、
「着替えとか、必要なものがあれば買っていくよ」とメールしたら、
「じゃあ、お言葉に甘えて無印良品のボクサータイプのLサイズのパンツを買ってきて欲しい」
とリクエストがありました。
友人は入院が長引くことがわかり、下着の替えが足りないことに気がついたのですが、
母親は高齢でお買い物を頼むのが難しくて困っていたと言いました。
「母は無印良品を知らないし、パンツを頼んだら絶対にデカパンツを買ってくると思う」
確かに。
「自宅にあるパンツがヨレヨレで看護婦さんに見られたら恥ずかしいから、新しいパンツが欲しかったんだよね(笑)」
なるほど家族がいても高齢な両親には頼めないこともあるな、とそのとき気がつきました。
友人には弟がいたのですが、弟にパンツ買ってきてと言えなかったようです。
もしも友人が「玄関に入院セット」を用意していれば、ベッドの上でパンツのことで気を揉まずに済んだのでしょうね。
友人の見舞いには、パンツを洗濯してすぐに履けるようにして持っていきました。