解約できなかった郵貯の定期預金の話。「銀行ハラスメント」
金融庁は9月11日、日本郵政傘下のかんぽ生命保険と日本郵便に立ち入り検査したニュース。
かんぽ生命保険で、顧客に不利益となる保険の乗り換え契約が次々と発覚しましたが、その背景には『過剰な営業ノルマ』があると言われています。
そんなブラックなニュースで思いだした母の郵貯の定期預金のこと。
親に万が一のことがあったら定期預金があると厄介なので解約しておきましょう、という記事を読んで、解約してもらうことにしました。
母が郵貯に行って解約の旨を伝えたのですが、
「まったく解約に応じてくれない」
と言って帰ってきてしまいました。
「なんだかんだ理由をつけて解約しないほうがいいですと言うのよ。
それでも解約したいと言っても応じてもらえなかった」
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定期預金の解約を銀行が渋る話は聞くけれど、それは大口のお客様がほとんど。
母のように少額でも渋られるとは!
しかも、何度も解約したいと言ったのに応じてもらえなかったとは悪意を感じます。
解約してそのお金をそのまま郵貯に預入する予定だったんですけどね~。
ちなみに地方銀行の定期預金はあっさり解約できたとのこと。
母に能力が無いわけではありません。
仕方がないので、委任状を母に書いてもらい、私の住まう地域の郵便局で解約手続をしました。
委任状はネットからダウンロードできます。
簡単に解約出来ました。
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母が高齢なので、言いくるめれば解約できないだろうと思われたのかな。
田舎の郵便局だったので、ご新規さんも見込めない地域では解約されると困る事情があったのかもしれません。
母のように高齢者が定期預金の解約をしようとしたら拒否されたという話は調べてみたところ珍しいことでは無いようで、質問のサイトで悩みを書いてらっしゃる方が見られました。
2018年12月7日の衆議院金融財務委員会にて、健全な市民が自分や家族が預金したお金が引き出そうとしても、銀行が過度な情報を顧客に求めたり、機械的なマニュアル対応で顧客が窮地に陥ったり、感情を傷つけられたという事例が発生しており、これは「銀行ハラスメント」ではないかという指摘がありました。
振り込め詐欺が年々、巧妙化し被害も増加しており、銀行がそういった被害が出ないよう適切な措置を講じているために「銀行ハラスメント」が生じていることもあるようです。
そういうこともあるのか。
有名な介護ブログ『7人家族の真ん中で。』でお母様の預金を下ろす話では、面白く紹介していますが「ちょっ!」となる場面が描かれています。
carmine-appice.cocolog-nifty.com
高齢者と銀行の問題は難しい。
定期預金は本人が元気なうちでも解約が難しいときがあるというお話でした。