年末の老人施設の様子。息子や娘が知らないこと。
母の施設の入所者さんのなかには、年末年始を自宅で過ごされる方がいます。
「自宅に帰省しても、息子夫婦の家みたいなものだから落ち着かなくて疲れるらしいわよ」と母。
それはそうだと思うけれど、
「自宅で年末年始を過ごせるのはうれしいんじゃない?」
「そうでもないらしいわよ」
それって自宅に帰省しない母を気遣って相手がそう言ってくれてるだけでは?
相手の言葉を鵜呑みにし過ぎよお母さん!
自宅に帰られる方は、なんのかんのと言いながら、お迎えが来たらいそいそと帰っていったそう。
ほらね、やっぱりうれしいのよ!
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そういえば、お迎えで思い出しました。
普段家族が面会に来るときの話。
家族が来るまで(まだか、まだか)と落ち着きなく待ってたり、
認知症の方は「いつくる?もうくる?」と職員さんに何度も聞いたりするのに、
家族が来た途端に真顔!
ちっともうれしそうな顔をしなくて、しれっとすました態度でお出迎えするのだそう。
だから息子や娘はお父さんやお母さんが、そんなに自分のことを心待ちにしているとは知らないのだとか!
あぁ、知っていれば会いに行く回数も増やそうと思うかもしれないのに。
素直じゃ無いって損してるかも。
入所者さんも子供を前にすると「親」の顔になってしまうんでしょうね。
(しっかりする)とか(威厳)とか、そっちのほうが表情に出てしまうのかも。
母は私の顔を見るとにこっとしてくれます。
しかし、他の家庭では当たり前ではないことだったりするんですね。
これからは私も気をつけて、自分から母ににこっとするようにしたいと思います。
そしたら母もにこっと返してくれると思います。