遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし 

脳梗塞で父が倒れ介護保険施設の生活をスタート。遠方で暮らす両親とわたしの日々


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子供には迷惑をかけたくない。他人に愚痴を聞いてもらう高齢な親。子供が知らない親の生活。

子供には迷惑をかけたくない。他人に愚痴を聞いてもらう高齢な親。子供が知らない親の生活。 

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最近、高齢夫婦が自殺したニュースを立て続けに聞きました。

高齢夫婦はそれぞれ、

家族と同居していたり、

娘夫婦が度々訪れていたり、

息子がいつも病院に連れて行っていたり。

それなりに家族とコミュニケーションをとっていたと思われます。

なのに高齢夫婦は自殺してしまったのです。

これは衝撃的でした。

そのうちひと組の夫婦は、自殺後に息子をが訪れるように呼んでいたようです。

自殺してすぐに発見してもらおうと思ったのでしょう。。。

それがいちばん迷惑をかけない方法だとも思ったのでしょう。。。

親をサポートしているつもりだった家族はショックだと思います。


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酒井順子氏が雑誌で連載中の「気付くのが遅すぎて、」という連載エッセイに、

娘に介護のつらさを語ったら「手伝ってほしい」という意思表示になってしまうので、愚痴は他人に言うしかないけれど、そうなると娘は何も知らないまま、

 

という文章を読んで(そういうことか!)とわかった気がしました。

子供には迷惑をかけたくない。

その思いから子供に話せないこともあります。

事件が起きて、初めて親の家庭内事情を知ったお子さんも珍しくはありません。

 

ニュースでは詳しい事情は伝えていませんでしたが、自殺を選んだ高齢夫婦は老々介護(高齢者が高齢者の介護をすること)していた可能性が高いように思います。

自分の子供の知恵を借りられれば解決することもあるとは思いますが、介護の話を子供にすることに躊躇を感じる親は多いようです。

でも、それでは親が困っていることきに子供が力を貸すことができません。

 

高齢な親を自殺させないための工夫が必要

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親の友人を把握し「いつも両親がお世話になっています。何か言ってませんでしたか?」と親の愚痴を聞き出せるような状況を作るといいかもしれないですね。

介護認定を受けているならケアマネージャーさんに

「うちの両親はなかなか本音を言えないので、なるべくフォローできる体制を整えてあげて欲しい」

などひと言伝えるだけでも違うと思います。

 

おじいちゃんやおばあちゃんと暮らしたことのない核家族世代には、歳をとるとはどういうことかわからないように思います。

親が高齢になったら、年々できないことが増えていくのは当たり前。

なのに「どうしてできないの?簡単じゃない!」と悪気無く言ってしまう子供

これでは親が子供にますます相談しなくなります。

両親は自分の記憶にある、頼りになる親ではもう無くなっている。

そのことに、子供はわかっているようで、全然わかってないときがあります。

 

気をつけている私でも(あっ、それできなくなってるんだ)と知って、慌ててフォローすることもあります。

母には「困ってるときには困ってるって言わないと誰も助けれないんだから、困ったら周囲を頼るのよ」と伝えています。

もちろん私がカバーできることは私がします。

でも、母には自分が困ってることさえわからないときもあります。

「今まで自分でなんとかできてきた」という自信からか、自分でなんとかできる、と思ってしまうようです。

母が外出中にしんどくなって、ひとりでベンチでハァハァ言ってても困るので、いろんな場面を想定して具体的な状況を伝えたうえで「周囲に頼るのよ~!」と教えています。

助けを求めることは、相手に迷惑を掛けることとは違うよ、と伝えるようにしています。