昨日に、介護について相談するとヒントが得られるかもと書いて、ふと思い出した過去のニュース。
自宅で妻を介護していた高齢男性が、その妻を殺害。
「介護に疲れた」
親戚にはその数日前に「介護が大変」と漏らしていたと聞きます。
高齢な男性は、若い時代に根性論で乗り切ってきた人も多く、なかなか弱みを人に見せることが無いように思います。
そんな男性が親戚に言った「介護が大変」というのは精一杯のヘルプサインだったのではないでしょうか。
親戚も、まさか男性がそこまで追いつめられていたとは思わなかったのでしょう。
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どうしていいかわからず、親戚を頼って洩らした弱音に対して、
「どこも大変だよ。がんばって」
そんな返事だったら、絶望するかもしれません。
その人が限界に達している場合、これ以上がんばれないと思うからです。
介護に加えて、慣れない家事。
妻を抱き起そうとして自分も腰を傷めてしまうこともあります。
「自分がやらなければ!他人に迷惑をかけたくない!」
責任感はあるけれど、現実とのギャップに精神的に限界を迎えます。
普段、弱音を言わない人が言う「大変」は「限界」という意味に近いのかもしれないと思って、介護に限らず気をつけるようにしています。
「それは大変だな」
そんな風に寄り添ってくれるひと言で救われることもあります。
「ケアマネージャーに相談してみるといいよ!」
これくらいのアドバイスができれば、状況もちょっと変わるんじゃないかなと思うのです。
相談を受けたケアマネージャーがデイサービスや、ショートステイなどの提案をして、介護する家族をサポートしてくれます。
もしも私だったら、本当に相談するかわからないので、それとなくケアマネージャーに気に掛けるようにお願いしてしまうかも。
介護認定を受けて無い場合は、地域包括支援センターに相談すると、様子を見に行ってくれたり聞き取り調査をしてくれたりします。
できるなら、お子さんに状況を伝えてておくのも良いと思います。
親は子供に迷惑をかけたくないため、全く知らせて無いことがありますし、そういう姿を見せたくないということもあります。
どこまで踏み込むか悩ましいですが、介護殺人になるよりは!と思って、ちょっとお節介くらいがこういう場合はいいのかなと思います。
本当に「介護に疲れた」という介護殺人のニュースを見る度に胸が痛くなりますし、他人事では無いとも感じます。