免疫は経験値。老人の方が免疫力は高い!
免疫は加齢で低下するイメージが強いけれど、
実際には経験値が高い高齢者の方が免疫は強い
京都大学ウイルス再生医科研究所・河本宏先生がおしゃっていました。
河本宏先生は本を何冊か出版されていて、マンガでもわかりやすく免疫学を紹介しています。
先月28日、イタリアで新型コロナウィルスを発症し20日間以上入院していたイタリカ・グロンドーナさん・102歳が退院したニュースがありました。
体力的に考えれば奇跡と言えますが、おばあさんはパンデミック(世界的大流行)した『スペイン風邪』(1918年頃)を乗り切った可能性があり、そのときついた免疫力で新型コロナウィルスを乗り越えられたのではないか、と言われています。
ニュースを読むと「新型肺炎の軽い症状をみせていた」とあり、新型コロナウィルスに感染しても免疫のおかげで重症化せずに済んだのかもしれません。
アメリカ西部オレゴン州では高齢者施設で暮らすウィリアム・ラプシーズさん・104歳が新型コロナウイルスの感染から4月5日に回復しています。
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高齢者は抗原の学習能力は衰えていきますが、高齢になるほど風邪を引きにくくなると言われています。
誤嚥性肺炎で亡くなる高齢者が多いのは、免疫のせいではなく、嚥下機能(飲み込む力)が衰えて、気管に異物が入ってしまうためです。
日本人はBCGワクチン(通称はんこ注射・結核予防)を摂取しており、その免疫のおかげでイタリアやスペインのような大流行が起きてないと噂されています。(濃厚接触を伴う挨拶の習慣が無いこともありますが)
日本では1949年にBCGによる結核予防接種が法制化されたとありました。
日本では当たり前に予防接種を受けますが、他国は違うんですよね。
祖母や母はこういうとき「昔の人はなんて立派なことか!」と先人に感謝したものですが、私も先人の知恵にいつも感謝しています。