高齢になるとゴミや物が溜まる理由『老いと収納』群よう子
群よう子さんと言えば思い浮かべるのは小説『かもめ食堂』
『かもめ食堂』から、群よう子さんの作品を読むようになりました。
『老いと収納』は群よう子さんが60代になり二十数年住んだマンションの部屋の掃除をした2017年のエッセイです。
ただただ片づけてるだけなのに、部屋がスッキリする様子が爽快で、情景が浮かんでくる文章が面白い。
それにバブル世代とあって、着物に絵画など持っている物も興味深い。
スッキリさせたい気持ちと物欲の狭間で迷う姿も愉快。
掃除をしていくと群よう子さん自身「壊れた電化製品」がたくさん放置されたままになっていたことにハッと気がつきます。
粗大ごみを1個出すだけなんて業者に悪いとかなんとか思って、次の機会にと思っているうちに忘れてしまっていたのだそう。
ははぁ、そうやってごみを溜めてしまうんだ!
田舎なら「わざわざ取りに来てもらうのも」と躊躇う気持ちはわかりますが、都会ではあちこち立ち寄って粗大ごみを回収するのでは?
少々ツッコミながら読んでいましたが、粗大ごみの中には有料シールを貼って出すような、やや面倒だと感じるごみもあり、出しそびれる気持ちはわからなくはない、、、かな?
ごみはこまめに出さないと溜まる!
「今度」と思ってるうちに60代になってしまい、気がつけばゴミやいらない物が溜まってるわけです。
私も部屋を見渡してみるといっぱい物があるなぁ。
片付けているつもりだったけど、もっと物を減らせるかも。