遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし 

脳梗塞で父が倒れ介護保険施設の生活をスタート。遠方で暮らす両親とわたしの日々


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高齢な父が虚血性大腸炎で人工肛門(ストーマ)になったら?デメリットは?

高齢な父が虚血性大腸炎人工肛門ストーマ)になったら?デメリットは?

f:id:caigo:20171204002515j:plain父の虚血性大腸炎の続きの話。

お医者さんから

「虚血性大腸炎を切除する手術を受けたら、人工肛門ストーマ)をつけることになる」

と言われていた、と後になってから母に聞かされて、これにはびっくり!

人工肛門ストーマ)は、手術などによって腹壁につくられた排泄口のこと。

お腹に肛門を設けるイメージです。

「どうして教えてくれなかったの!?」

私が言ったら、母は

「、、、だって、大ごとだから、、、ねぇ、、、やっぱりお父さんがそんなことになってるって娘のあなたに言えないじゃない」

えーーーーーーーっ!Σ(・□・;)

そんな重要なことを秘密にする母の思考が理解できません。。。

 


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幸運にも、父の虚血性大腸炎抗生物質で治りました。 

父は人工肛門ストーマ)を設けずに済みましたが、再び虚血性大腸炎が起きたら、今度こそは人工肛門になるかもしれない。

そう思ったので、人工肛門になったらどうなるのか、知っておくことにしました。

ちょうど、アナウンサーの中井美穂さんが腸膜炎を患い、腸がつながるまでの1年間人工肛門をつけた話を聞きました。

周囲には知らせず普通に仕事をしていたという話を聞いて、人工肛門をつけていても問題なく暮らせる(それなりの苦労はあるにせよ)ことがわかって少しホッとしました。

 

 人工肛門ストーマ)とは?人工肛門になると排泄はどうなるの?

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 肛門には括約筋という筋肉があり、自分の意思で排泄物を出したり我慢したりというコントロールをしています。

しかし、ストーマは排泄のタイミングを自分の意志でコントロールできません。

そのため、ストーマ装具を腹部に装着して排泄物を受けとめます。

中井美穂さんは

「意識せずに便が出ちゃうので『あっ』と思うことはありました。ニオイのことなどもありますし…」

とコメントしています。

最近のストーマ袋は防臭性が向上し、便やニオイが漏れることはほぼないと言われていますが、やはり気にはなってしまうようです。

ストーマ装具は、排泄物を受けとめるストーマ袋(パウチ)と、袋を取り付ける土台(面板、皮膚保護剤)からなります。

ストーマ袋にたまった排泄物は、トイレなどに捨てます。

 私は恥ずかしながら、多機能トイレで人工肛門の方が処理することがあることを知りませんでした。。。

人工肛門を増設した人を「オストメイト」と呼びます。

そのオストメイト対応トイレを薬局のウェルシアは全店設置を目標としているなど、対応トイレは増えつつあるようです。

オストメイト用のトイレには、ストーマ保有者が使いやすいようにシャワーや汚物入れ、着替え台などが備わっています。 

オストメイトJP」で、全国のオストメイト対応トイレの検索ができます。 

 人工肛門ストーマ)になったら?デメリットは?

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人工肛門ストーマ装具(ストーマパウチ・便を受けるビニール袋)の交換が必要で、清潔にしないと肌が荒れることがあります。

正しく装着しないと便が漏れることもあります。

、、、半身不随の父には片手では難しい作業です。

自力でできない( ;∀;)

そうなると補助(介助)が必要で、施設に入所した場合は職員さんに交換をお願いすることになるんだけど、、、。

ところが人工肛門を受け入れている施設でなければ対応できないことが判明。

ということは、入所できる施設が限られます

ひぇ~!めちゃくちゃ施設の選択肢が無くなる!

田舎なこともあって、人工肛門に対応している施設がほとんどありませんでした。

またそこから更に施設の利用料も考慮すると、入所できる施設はごくわずか。

入所を希望した場合、空きがでるまで待機する可能性もあります。

自分でストーマ装具を交換できる場合は、入所できる施設の選択肢がグンッと増えます

もしも父が人工肛門が必要になったら、手術前から施設に問い合わせるなど行動しなければなりません。

 

自分でストーマ装具を交換できる場合は、苦労はあるでしょうが、周囲に知られること無く過ごせることがわかりました。

オストメイト用のトイレも増えつつあり、事前に調べておけばスムーズに処理できます。

しかし父のように半身不随で、自分でストーマ装具を交換できない場合は、家族の支え、介護保険の利用が必要になってきますし、入所できる介護施設も限られることがわかりました。

ストーマ装具をつける本人の身体状況も考慮して、手術を検討されると良いと思います。

父は今後も、医師から手術を勧められたとしても、ぎりぎりまで手術しない方針でいこうと思います。