言語障害になると、言葉を理解することができなくなったり、伝えたいことも伝えられなくなったりするため、意思の疎通ができなくなることもあります。
さらに文字が書けなくなるという症状が出ることもあります。
父が脳梗塞で倒れたすぐ後は、言いたいことが話せなくなっていました。
わずかに単語が聞き取れるくらいで、ろれつが回らずカタコトで意思の疎通が難しい状態でした。
お医者様から直接は伺ってないのですが、運動障害性構音障害(うんどうしょうがいせいこうおんしょうがい)と呼ばれるものだと思います。
言葉を話すのに必要な唇、舌、声帯など発声・発語器官のまひや、運動の調節障害(失調)によって発声や発音がうまくできなくなる状態です。
父のリハビリには言葉の障害について指導や助言する専門のスタッフ・言語聴覚士(ST)さんがつきました。
言語聴覚士さんがいる病院では、主治医の連絡で言語指導が始まります。
言語聴覚士さんがいない病院もあります。
言語聴覚士(ST)は、平成9年末に生まれた「言語聴覚士法」にもとづく国家資格で、もしかしたらまだ数が少ないのかもしれないです。
父は舌の使い方から発声までさまざまなリハビリを受けられました。
ここでしっかりリハビリに励まないと、会話が難しくなることもありますが、舌が上手く使えないと誤嚥を起こしやすくなりますので、言語聴覚士さんからリハビリを受けられたのはとても良かったと思います。
父の言葉は次第に良くなってきました。
最初の頃と比べて全然違う!
言語聴覚士さんってすごいんだなぁと実感しました。
ただ、父はか細い声しか出せなくなってしまいました。
弱々しい声ですが、短い文章なら話せます。
脳梗塞から約9ケ月経ってお見舞いに行ったときには、冗談を話してくれるまでになりました!
かなり状態が良くなったのですが、去年の今頃はあんなに元気だったのに、とやっぱり思ってしまいます。
父の男らしかった声が失われて残念な気持ちでいっぱいです。
言葉が出にくい言語障害のある人に話しかけるときは、「はい」「いいえ」で答えられるよう質問を工夫すると良いです。
返事を動作で示すこともできます。
相手の言いたいことを推測して、考えられる答えを書いて示すことも有効です。