【国交省検討】アクセルとブレーキの踏み間違い防止機能、車載を義務化へ 来年6月にも
国交省がアクセルとブレーキの踏み間違い防止機能の車載を義務化を来年6月にも検討しているニュースがありました。
新車を対象に義務化の検討です。
対象となるのは踏み間違いによる事故との関連性が高いとされるオートマチック車だということです。
一方、国連欧州経済委員会は発表のなかで「踏み間違いによる事故と年齢に相関関係がみられる」と指摘した上で、2050年までに65歳以上の高齢者の数が全世界で2倍以上になるとして、今後、事故のリスクが増大する可能性があると警鐘を鳴らしています。
発表ではその例として日本では高齢ドライバーが踏み間違いをする確率がほかの世代と比べて8倍となっていることを挙げていて、今回の基準の策定にあたっても日本が提案を行ったことを明らかにしています。
新たな基準はことし11月に正式に採択される見込みで、来年6月以降、ヨーロッパを中心とした国々で基準に基づいた国内法が施行され防止措置を導入することが義務づけられることになります。
国連が「義務化する」と決定したら世界的に義務化がすすみそうです。
車の価格は高くなるかもしれませんが、安全性は高まりますね。
高齢者に限らず、どの世代も踏み間違いをするリスクはありますし。
運転中の脳卒中などでアクセルを踏み込む事故も起きていて、踏み間違い防止機能はそういった緊急時にも事故を未然に防いでくれると思います。
実家は車の無い生活ができない地域で、高齢者はみんな高齢者運転マークを車のあちこちに貼ってどの角度からでも見やすいようにして、ゆっくり走っています。
便利な道ができても覚えが無い道は不安で、
「遠回りだけどよく知ってる道のほうが安心だし、車も少ないからそっちを走る」
という高齢者も。
はやく自動運転で目的地までボタンひとつで届けてくれないかな。
ドラえもんのような未来まで遠いなぁ。
踏み間違い事故といえば、2019年の池袋暴走事故を思い浮かべます。
踏み間違いから、悲惨な事故を起こしてしまいました。
池袋暴走事故
乗用車を運転していた飯塚幸三(当時87歳)が、ブレーキとアクセルを踏み間違えたことによって車を暴走させ、交差点に進入。
歩行者・自転車らを次々にはね、計11人を死傷させた(母子2人が死亡、同乗していた飯塚の妻を含む9人が負傷)。
加害者である飯塚自身も負傷し入院したが、退院後に自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で書類送検・在宅起訴された。
東京地方裁判所における刑事裁判で、被告人の飯塚および彼の弁護人は
「車に電子系統の異常が起き、ブレーキが効かなくなった」
として無罪を主張したが、検察官はその主張を否定し、
「事故の原因は、被告人がブレーキとアクセルを踏み間違えたことだ」
として、禁錮7年(法定刑の上限)を求刑。
2021年(令和3年)9月2日、東京地裁は検察側の主張(被告人による過失)を認め、禁錮5年の実刑判決を言い渡した。
参照リンク 東池袋自動車暴走死傷事故 - Wikipedia
2024年4月に池袋暴走事故から5年の特集がありした。
被害者の夫は、「裁判では聞けなかった彼の本音が知りたい」と受刑者に気持ちを伝える「心情等伝達制度」 を利用したとありました。
この制度、2023年12月にスタートしたそうで知りませんでした。
リンク 法務省:更生保護における犯罪被害者の方々のための制度・心情等聴取・伝達制度
「「申し訳ない」池袋暴走事故5年 受刑者から届いた謝罪の言葉【テレ東BIZドキュメンタリー】(2024年4月20日)」