世界的建築家・槙文彦(まき・ふみひこ)さん(95歳)が6日、老衰のため死去されました。
米国の同時多発テロ現場跡地に建設された「4ワールドトレードセンター」、
東京の代官山ヒルサイドテラス、
などの設計で知られます。
東京オリンピックでは新国立競技場の建設について大きな影響力がありました。
新国立競技場の建設について、遠藤オリンピック大臣はこれまでのデザインに批判的だった建築家の槙文彦さんらと会談しました。
槙さんは世論を考慮して競技場を造ってほしいと要請しました。
これまで槙さんらは前のデザインで採用されていたアーチ構造をやめて費用を抑えるべきだと提言していたほか、デザインが白紙になった後も開閉式の屋根について、大会後の利用や維持費を考慮して控えるべきと主張していました。
こうした経緯を経て隈研吾さんの新国立競技場へつながっていったんですよね。
95歳は長寿ですが、惜しい人を亡くしたと思います。
こんなに影響力があって、まともな意見を代弁してくれる建築家!
高齢母に槙文彦さんの記事を見かけたか質問したら、
「見てないわ〜、なんだか沢山亡くなってたけど」
(沢山亡くなってた)とは、地域の月の死亡合計人数のことみたい。
母に、世界的な建築家で、、、と説明して、少し興味を持ってくれて、
「それは惜しい人が亡くなったものね!!」
新聞で記事が載ってないか気にしてくれることになりました(^_^;)
これも認知症予防です。
動画・建築セミナー2021【第2部:対談】槙文彦にて、質疑応答で
建築の使命とはなんでしょうか?
ひとことで言えばつくったものをみなさんが喜んでくれること
素晴らしい!!
利権やら談合やら、自己表現で建てちゃうと変なのができる!と感じていて、
みんなが喜ぶものをつくる姿勢って本当にそうだなぁ。
槙文彦さんは年齢的に戦争で何もない時代をご存知だと思うんですよね。
戦争を経験されてる人は、後世を見据える人が多いと感じます。
そういうこともあって、建築は人のためであれ、という姿勢があるのかなと思いました。
質問に答えるなかで「場所性はつくってみないとわかんないですねぇ」の言い方がちょっと面白かったです。
イキイキとお答えになられてて、建築が本当にお好きなんだなと感じました。
いつか代官山ヒルサイドテラスに訪れて槙文彦さんの建築を堪能、偲びたいと思いました。
動画・建築セミナー2021【第2部:対談】槙文彦