お茶を出す、出さない問題!ケアマネージャーの自宅訪問に母が、
父を施設に入所させるときのことです。
ケアマネージャーさんが訪問するというので、母は気が気ではありませんでした。
実家の片づけはまだまだ終わりが見えません。
散らかった部屋を見られるのが嫌で、
「家を見せて下さいって何を見せるのよ!」
電話の向こうで半分怒ったように話しています。
「あなたが片付けたから、どこに急須があるかわからないからお茶が出せない。困ったわ。どうしよう!」
怒ったり、心配したり、母ってこんな人だったかしら?
この頃の母は、父の入院で疲れが溜まっていたことや、家のことはこれまで父が中心になってしていたので、どうしたらいいか不安になっていたのだと思います。
また、母の性格上、ケアマネージャーさんが何をしに来るのかわからないことが不安なようでした。
相手に質問したら答えてくれると思うのですが、、、聞かない母。┐(´д`)┌ヤレヤレ
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「お父さんの生活している場所がどんなところか確認しに来てくれるんでしょう?お父さんの寝室と、トイレとお風呂を見るんじゃない?」
「え!?そんなところも見るの?」
「どんなリハビリが必要か見るんだと思うよ。部屋は片付けの最中で散らかっててすみませんって話せばいいじゃん」
「そうだけど、、、」
「見てまわるんだから、机に座ってお茶なんて飲んでる時間なんて無いわよ」
「そうは言っても、お茶は出さなきゃいけないでしょう」
お茶を飲む時間が無いと話しているのに、お茶を出すという矛盾。
気持ちの問題というのはわかるけど。
「お茶は断られると思うよ。お母さんは知らないかもしれないけど、そういうきまりがあるはずだから」
事業所でお茶は断るように指導されているところが多いです。
「それに私や他に家族がいるならともかく、お母さんしかいないんだから先方も期待してないと思うよ」
母をなだめるつもりで言ったのですが、
「そういうわけにもいかないでしょ!」
母が強い口調で言ったのでびっくり。
、、、そういうわけにもいかないって。
これは母の気持ちを優先させる必要がありそうです。
私も考えて、
「じゃあペットボトルのお茶を用意して出したら?お茶を入れる手間も省けるし、暑いから、冷えてるほうがうれしいと思うよ。その場で飲まなかったら、持たせてあげたらいいじゃない」
「あぁ、それはいいわね!」
母は納得した様子で、落ち着きを取り戻しました。
「あまり無理に渡さないようにしてね。後でお母さんが飲めばいいんだから」
ケアマネージャーさんやヘルパーさんも、どうやってお茶を断ろうかと頭を悩ませていると聞きます。
結局、訪問は思い描いていたよりもサラッと終わって、
「お茶を渡す間も無かったわ!アハハ!」
電話の向こうで陽気な母の声。
、、、アハハじゃないよ。ε-(´・`) フー
お茶を出す、出さないで母が騒ぐのは小さな問題ですが、日々こうしたことに対応するのがが続くとストレスに感じます。
でも、母には重要な問題なのですよね。
作法ひとつで陰口を叩く人もいて、田舎だとそれが結構な広い範囲で噂にされてしまいます。
だから、母がお茶を出すことにこだわるのもわかりますし、お茶を出さなくて良いことを受け入れられないのもわかります。