遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし 

脳梗塞で父が倒れ介護保険施設の生活をスタート。遠方で暮らす両親とわたしの日々


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父が脳梗塞から退院するまで約2ケ月!(父の脳梗塞から67日目)

父が脳梗塞から退院するまで約2ケ月!病院から老人介護施設へ移動。父の様子。(父の脳梗塞から67日目)

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父が脳梗塞で倒れてから約2ケ月。

あっという間に退院を迎えました。

前にも書きましたが、脳梗塞の入院は平均して1ケ月

リハビリなどで長くて平均2ケ月ほどで、その通りになりました。

 

父は病院から直接、老人介護施設へ入所することになりました。

通常は病院から自宅に帰宅する人が多いと思います。

 

病院からそのまま老人介護施設へ入所させるために、

・介護認定の申請

・施設の申し込み

などこなし、この頃は精神的にもいろいろヘトヘトになっていました。

母も私も父の世話ができない状態ですから、老人介護施設に入所してもらうしかありませんでした。

介護認定はまだ結果が出ていませんでしたが、おおよその見込みで入所が決まりました。

 

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病院から老人介護施設介護タクシーで移動

f:id:caigo:20170922112224j:plain父が退院する前に介護タクシーに予約を入れました。

「施設までは車で後方からついてきてください」と言われましたが、一緒に施設まで乗せて欲しいとお願いしたところ同乗させてもらえることになりました。

退院した日の父は機嫌がよく、父の見慣れた道ということもあって、高校やコンビニを教えてくれたりしました。

老人介護施設に到着。

病院から介護タクシーは6千円ほどかかりました。

 

昼食を食べ、レクリエーションまで付き添いました。

レクリエーションは他の入所者さん達が、古い歌謡曲を歌っていました。

老人介護施設の入所所さんは父より随分と高齢な人が多く、スタッフさんは「選曲が古すぎるかもしれないですね。もう少し新しい歌も取り入れるようにしましょう」と父に話していました。

スタッフさんの心遣いに安心しました。

またレクリエーションで歌を歌うのはいいなと思いました。

顔の筋肉や声帯を鍛え、誤嚥予防(食べ物などが肺に入り肺炎などを起こす)になるからです。

 

部屋に戻ると父は、帰っていいよ、という素振りを見せました。

ホッとしつつも、ちょっと寂しい気も。

施設への入所を拒まれるよりはいいのですけれど。

 

事前に老人介護施設に入所してもらうことを母から父に説明してもらっていたので、父は入所をスムーズに受け入れてくれたのかもしれません。

こうして無事に父は老人介護施設に入所したのでした。

親を老人介護施設に入所させることに罪悪感を覚える人に

親を老人介護施設に入所させることに罪悪感を覚える人に

 

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 私の田舎では子供が高齢な親の面倒をみるのは当たり前、という傾向が強いです。

なので親を施設に入所させるときは、かなり高齢で介護度が高い場合や、認知症や徘徊がひどく自宅では面倒がみれない場合が多いです。

幸いにも、私の親や親戚は親の面倒についてプレッシャーを与えてきたり、暴言を吐く人はいません。

しかし、私の中で「本当は親は実家で面倒をみるべきなのだ」という思いがあって、ときどき発作のように胸が苦しくなります。

 親を老人介護施設に入所させることに罪悪感を覚えるのです。

しかし、現実的に考えて、私が実家で親の面倒をみるのは難しく、無理に実行したところで共倒れようになるとも感じています。

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施設の方が親に適した世話をしてもらえる、と考え方を変える

父は脳梗塞で倒れ、半身が思うように動きません。

今後は運動能力が落ちないようにリハビリを続ける必要があります。

リハビリをしなければ、どんどん体が動かなくなり、終いには寝たきりになります。

知り合いの母親も、父と同じように脳梗塞で半身に麻痺が残り、その2年後に寝たきりになって亡くなったと聞きました。

お亡くなりになったのは寝たきりが原因だけとは思いませんが、寝たきりにはさせては駄目だなと感じました。

実家からリハビリに通所させる方法もあります。

しかし実家は古く段差もあり、冬は寒く夏は暑い。

今の父には過酷な環境です。

トイレまでも歩くのも危ないです。

きっとベッドの脇にポータブルトイレを設置することになるだろうと考えると、施設で自力でトイレまで歩いてもらったり、見守りをしてもらったほうが父の体にはベターだと感じました。

リハビリをしっかりしてくれる施設に入所してもらう方が父に適した世話をしてもらえる、と考え方を変えました。

 

施設の方が母のためでもある、と考え方を変える

 もしも実家で父を介護することになるなら、主に母が面倒をみることになります。

がんばって母が世話をしたところで、父の要求に応えられないでしょう。

食事の世話、トイレの付き添い、病院の送迎などなど。

高齢で持病のある母がすぐに音を上げるのは見えています。

それに母に倒れられても困ります。

父と母に良好な夫婦関係を続けてもらうためにも、母には施設に通ってもらい、数時間ほど父の世話をしてもらうくらいのほうが良いと思いました。

父を施設に入所させる方が母のためでもある、と考え方を変えました。

 

父の介護施設入所が決まりました。ところが「待った!」親戚が怒って電話をしてきました。

突然、親戚からの怒りの電話。父の施設入所に待った!

 

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父の介護施設入所が決まりました。

ところがそれを聞いた親戚が怒って電話をしてきました。

「親を介護施設に預けるなんて!」

と言うことではなく、

「もっと実家から近い介護施設にしなさい!」

という意見です。

心の中ではいろいろ思うこともあったと思いますが、親を介護施設に入所させることについては責められませんでした。

これにはホッ。

しかし、実家からやや遠い介護施設を選んだので、自分たちが会いに行きにくいと言うのです。

その気持ちもわかります。

しかし、前にも書きましたが、実家の近くの介護施設は車でないとアクセスできなかったり、予算が見合わなかったり、さまざまな理由から選べませんでした。

「〇〇介護施設に空きがあるらしいから、そこはどうだ」

と親戚が言いました。

もちろん私も検討した介護施設です。

その介護施設は入所一時金に数十万円が必要で、月々の費用も高めなところでした。

親戚がお金の援助を申し出てくれるわけではありません。

丁寧に事情を説明し、父のためにリハビリをしっかりしてくれる介護施設という言葉が効いたようで納得してもらい電話を切りました。

でも、まさか親戚が怒ってくるとは思わなかったのでショックな出来事でした。

しかし振り返って考えてみると、親戚も介護施設の空きを見つけたうえで電話してきたり、父の顔を頻繁に見に行きたいという思いから怒ったわけで。

親戚は父を介護施設に入所させることや、父が倒れたことで私を責めることはありませんでした。

私の田舎では介護施設に入所させることを親不孝だと考える人は多くいますし、県外に住んでいることも親不孝だと考える人も多くいます。

そんな環境の中で、親戚の言葉は優しいほうだと感じました。

父に会いに行きにくいのは申し訳なく思います。

母もひどくショックを受けており、もともとは父を自分で世話したいとも思っていただけに、再び自己嫌悪に陥ってしまいました。

「親戚は父を気にはかけてくれるけど、世話をしてくれるわけでは無いのだから、気にしないの」と励ますと、母は「そうね」と自分に言い聞かせていました。

こういうことですぐに母の心が挫けてしまいそうになるので心配です。

介護というのは心の負担も大きいものだなと感じます。