遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし 

脳梗塞で父が倒れ介護保険施設の生活をスタート。遠方で暮らす両親とわたしの日々


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身体障害者手帳の申請手続き方法。父の身体障害者手帳の申請手続き【脳梗塞】(体験談)。母の気持ち。

父の身体障害者手帳の申請手続きの体験談

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父の入所している介護老人施設では往診があります。

ケアマネージャーさんに電話で父の身体障害者手帳の申請手続きを相談するとうやむやな返事。

最後には「申請するには(脳梗塞を患ってから)時間が必要ですから」と、やんわり断ろうとするではありませんか!

どうりで母がてこずるわけです。

「6ケ月経ってますので申請できるはずです。もちろんお医者様が、まだリハビリをして回復の見込みがとかおっしゃるなら見合わせますけど」と答えると、一旦保留にされてから「 申請書を持って来てもらえば出しますよ」と。

おいおい!さっきまでのあの渋りはなんだったのー!?

こうして身体障害者手帳の申請手続きをお願いすることにしました。

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身体障害者手帳の申請手続き方法

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必要な書類

身体障がい者手帳交付申請書    1通
指定医師の診断書・意見書      1通
写真(たて4㎝ よこ3㎝)         1枚
※ 撮影から1年以内(6ケ月以内のところもあります)のもの。裏面に氏名を記載。

 身体障害者手帳の申請手続きに必要な書類は3点で、役所に提出します。

 

役所の担当者さんに、医師の診断書には種類があって、肢体不自由や視覚障害、聴覚と平行機能の障害、音声機能や言語、咀嚼に関する障害、 内部機能障害などによって診断書の用紙が異なりますが、どれを用意しましょうか?と聞かれました。

え!聞いて無いよ~!

結局は正確なことがわからず、役所から直接施設に問い合わせしてもらい必要な診断書を送付してもらいました。

 

身体障害者手帳ができるまでの期間

 診断書を作成するのに2週間程度かかります。

そこから役所に書類を提出して1~3ケ月程かかります。

 

身体障害者手帳を申請するにあたって、診断書の注意

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医師の診断書・意見書 が1通 必要なわけですが、 指定医師でなければいけません。

指定医師とは身体障害者福祉法第15条により、都道府県知事(政令中核市長)の指定する医師のことです。

ネット上で検索システムを用意している都道府県も見られますが、役所に問い合わせして指定医師かどうか確認することができます。

私はケアマネに渋られているのは往診のお医者さんが指定医師ではないからなのかなぁ?と思い確認しましたが、指定医師でした。

 

身体障害者手帳を申請するにあたって、スナップ写真でもOK

写真はスナップ写真から上半身を切り抜いたものでも良いとありました。

父の施設に行った際に、母に携帯で写真を撮ってもらいました。

私や他人がカメラを向けると構えてしまう父ですが、母だと自然な表情が撮れます。

 

身体障害者手帳を申請するにあたって母の気持ち

 父の身体障害者手帳の申請に母にやや抵抗が見えたものの、メリットに理解を示してくれたので大きな問題はありませんでした。

厚生労働省 身体障害者手帳の概要

身体障害者手帳のメリットは?脳梗塞の父にメリットがあるか実際に役所に伺ってみました。(体験談)※2019年3月追記更新

 身体障害者手帳のメリット・素朴な疑問(体験談)

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身体障害者手帳の申請の手続きがなんだかうまくいかず

「父が身体障害者手帳を取得してメリットってあるのかな?」

と疑問に思いはじめました。

世の中には障害者手帳を取得できるレベルの生涯をお持ちの方でも、手帳をあえて申請していないこともあると耳にします。

税金の免除だけが目的ならば「障害者控除対象者認定書」を役所から発行してもらうだけで済みますから、手帳の手続きに手間がかかるから止めたという人の話も聞いたことがあります。

そこで役所の身体障害者手帳の担当者さんに電話で伺ってみることにしました。

 

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◆「身体障害者手帳を取得のメリットって何でしょうか?」と質問(体験談)

 

役所の担当者さんに「脳梗塞で倒れた父が身体障害者手帳を取得するとして税金控除以外のメリットって何でしょうか?」と素直に質問してみました。

あらかじめお伝えしますと、身体障害者手帳は各自治体によって認定の条件や受けられるサービスが異なります。

これから書くことは両親が住んでいる地域で伺った身体障害者手帳のメリットになりますが参考になればと思います。

身体障害者手帳を取得できたら、具体的なサービスの詳細が記された「障害者福祉のしおり」がもらえます。

しかし、身体障害者手帳の取得を考えている人向けに詳細が公開されてないんですよね。。。

窓口に行ったらしおりを見せてもらえるかもしれませんが、遠方なので難しいです。

※追記 役所のホームページで「障害者福祉のしおり」が閲覧・ダウンロードできるように改善されていました!

相談したときにしおりが見れないのは不便だと相談したので、担当者さんが改善してくださったのかもしれません。感謝!

 


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◆「身体障害者手帳のメリット」補装具費支給制度

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 担当者さんは「まず、補装具費の支給が受けられる場合があります」と教えてくれました。

補装具というのは車椅子や歩行器などです。

調べてみたら介護保険が優先されるようで、併用はできません。

装具が必要な場合は医師のほうから「身体障害者手帳を取得しましょう」という話が出ることもあるようですが「介護認定を受けましょう」という提案もあるようです。

父は介護認定で認定されて介護保険で車椅子を利用しています。

補装具費は、高齢者は身体障害者手帳のメリットは無いかもしれないですね。

 

◆「身体障害者手帳のメリット」医療費の助成

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 身体障害者手帳1〜3級所持者は医療費の自己負担額を助成してくれます。

自治体によっては1・2級のみのところもあります)

これはメリットが大きい!

医療費が一部負担、もしくは無料になるのは助かります!

ただし、入院時食事療養費に係る食事療養標準負担額及び入院時生活療養費に係る生活療養標準負担額の助成はありません。

調べてみたら身体障害者手帳を病院窓口で提示するだけでは助成を受けることはできないことがわかりました。

重度心身障害者等医療費助成制度を利用することになり、障害者医療費受給者証交付申請書を提出します。また申請が必要!

認められると、福祉医療費受給者証が交付されます。

健康保険証と福祉医療費受給者証を医療機関の窓口で提示する必要があります。

 

※追記

身体障害者手帳を取得したと同時に自治体から、申請書も同封されており、返送したら後日『福祉医療費受給者証』が交付されました。

手続きは簡単でした!感謝!


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◆「身体障害者手帳のメリット」自立支援医療(更生医療)

 身体障害者手帳があると、身体上の障害を、軽減または除去するための医療「自立支援医療(更生医療)」が受けられます。

父は介護保険でリハビリ等を受けるので身体障害者手帳のメリットは無いですね。

 

◆「身体障害者手帳のメリット」公共料金の割引が受けられます。 

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そのほかに、公共料金の割引が受けられます。 

JR、バス、タクシー、地下鉄、NHKの受信料、携帯電話、美術館、博物館、映画館、テーマパーク、その他公共施設など。

NTTはハーティ割引があります。

父は施設に入所しているのでほとんどメリットは受けられませんが、病院までのタクシーや、NTTドコモを使用しているので、携帯電話のハーティ割引身体障害者手帳を利用することができそうです。

 

※追記 NTTドコモのハーティー割を利用しました。

両親は長くドコモを利用していて安い料金プランだったので差額は大きくありませんがありがたいです。

 

以上が父に関係しそうな身体障害者手帳のメリットですが、以下は参考までに。

 

◆「身体障害者手帳のメリット」リフォーム費用の助成

住宅リフォーム費用の助成が受けられます。

  

◆「身体障害者手帳のメリット」就職で障害者雇用枠に応募できます

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障害者雇用促進法」という法律があることをご存知でしょうか。

障害者雇用促進法に基づき、50人以上の従業員数を雇っている一般事業主は、従業員数の2.0%以上、身体障害者または知的障害者の労働者を雇用しなければなりません。 

平成30年4月以前は、常時雇用する労働者のうちの2%、4月以降は2.2%を雇用しなければならないとされており、平成33年 4 月までにはさらに0.1%引き上げとなります。

つまり、50名前後の労働者を雇用する事業主は、1名以上の障がい者雇用義務があるのです。

私は健常者の方と一緒に仕事している障害者雇用の方を見たことがあるのですが、とても活き活きと働いてらして、一流企業であればあるほど雇用枠も多いだけでなく待遇も良いように感じました。

 

身体障害者手帳の税金のメリット

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 身体障害者手帳を持っていると税金の優遇が受けられます。

税法上の「障害者」は、前年の所得が125万円以下(公的年金収入だけの場合は年間収入金額245万円以下)であれば、市町村民税が非課税になります。

125万円を超える場合は非課税になりませんが、税金が安くなります。  

所得税相続税贈与税でさまざまな特例が受けられます。

障害者控除、特別障害者控除、同居特別障害者控除といった種類があり、障害者手帳の等級によって金額が変わります。

手続きはサラリーマンは会社の年末調整で、その他の人は確定申告で行います。

自動車税自動車取得税の減免もあり自動車税管理事務所に減免申請の手続きをします。

 

◆父の身体障害者手帳のメリットがわかって感じたこと(体験談)

医療費の助成のメリットが父に大きい!と感じました。

 「身体障害者手帳3級の障害ってどの程度なんでしょう?」 担当者さんに質問しました。

「最終的には医師の診断書に基づいて判断されるので、あくまでも参考ですが」と教えて頂いたところ、父は障害者手帳の3級を取得できそうな気がしました。

父の身体障害者手帳のメリットがわかって身体障害者手帳を申請しようと思いました。

身体障害者手帳を申請してみようと思います!

※追記 身体障害者手帳を取得できました。

 

関連リンク 国税庁ホームページ 障害者と税

65歳以上の要支援・要介護認定を受けている方、確定申告で控除が受けられるかも。障害者控除対象者認定書。

確定申告で控除が受けられるかも。障害者控除対象者認定書。

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65歳以上の要支援・要介護認定を受けている方、確定申告で控除が受けられるかも。

障害者控除対象者認定書を役所に発行してもらいましょう!

障害者控除対象者認定書は自発的に行う手続きなので、知らないと損してしまいます。

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障害者控除対象者認定書とは?

障害者控除対象者認定書があれば、身体障害者手帳を所持していない65歳以上の要支援・要介護認定を受けている方で、介護保険認定調査の寝たきり度・認知度が一定の程度以上の方も、所得税・住民税において障害者控除、または特別障害者控除を受けられます。

身体障害者手帳と異なり医師の診断書が必要ありません。

そのため申請が簡単ですよ!

(介護認定を受けてない場合は診断書が必要な自治体もあります。役所のホームページや窓口でご確認ください)

 

障害者控除対象者認定書の申請方法

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障害者控除対象者認定申請書を役所に提出して、審査をしてもらいます。

申請書の障害の状況に該当するものにマルをつけて、対象者(父)の必要事項を記入して終わり。簡単な書類です。

申請時には介護保険被保険者証の提示が必要です。

介護保険被保険者証が無い場合、医師の診断書が必要な自治体もあります)

郵送で受け付けてもらったのでコピーを添付しました。

障害者控除対象者認定申請書はダウンロードできるところもありますので、役所のホームページを確認してみてください。(各自治体によってフォーマットがあります)


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障害者控除対象者認定書の申請を代理人が出す場合

代理人が申請する場合は、代理人の 身分証明書と、本人の身分証明書か本人からの委任状(押印が必要)。 

そして代理人の住民票が異なる場合は、家族だと証明できる書類も必要、、、。

自治体によって代理人に必要な提出書類が異なっていましたが、家族だと証明できる書類って戸籍抄本とかだと思うんですが、そんなものがいるのかー!

それで母に代理人になってもらうことで解決しました。

遠方だと申請ひとつにしても悩むことがあります。

 

障害者控除対象者認定書は身体障害者手帳の取得をためらう人にもおすすめ

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障害者控除対象者認定書は申請が簡単で、認定までも早ければ1週間程度です。

混みあってくると、自治体の処理能力によってかかる時間が異なります。

身体障害者手帳の取得に抵抗を感じる方もいらっしゃると思いますし、身体障害者手帳の具体的なサービスの利用を考えていなければ税金の控除が受けられる障害者控除対象者認定書の取得はおすすめです!

父は、身体障害者手帳がもらえるのでは?と感じる障害レベルでした。

身体障害者手帳がもらえるのは介護認定3以上というのが目安になると聞きますが、申請してみないと結果はわからないものなのだそう。

脳梗塞発症から6ケ月以上経過し、障害がそれ以上治る見込みが無いと判断されたときに、身体障害者手帳の申請をすることができます。(例外的に6ケ月経過しなくても良いときもあります)

しかし、身体障害者手帳の申請について母が病院にお願いしてみたところ、なんだか言葉を濁されてよくわからない、と言います。

いろいろあって11月になってしまい確定申告までに障害手帳が間に合わないと思ったので、障害者控除対象者認定書を申請してみることにしました。

申請したら1週間程度で障害者控除対象者認定書を送ってもらえました。

該当しない場合は書類が送られてこないか、該当しない旨が知らされるようです。