遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし 

脳梗塞で父が倒れ介護保険施設の生活をスタート。遠方で暮らす両親とわたしの日々


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「ネコメンタリー猫も、杓子も。」能年みね子と小町

 

「ネコメンタリー猫も、杓子も。」能年みね子と小町を見ました。

能年みね子は新宿のマンションで暮らしていますが、ここ数年夏は青森へ避暑もかねて、猫の小町と一緒に移動しているそう。

 

へー、そういう暮らしをしているのか!

季節によって住みやすい土地へ移動するのは憧れの暮らしです。

でも、猫の小町はちょっと大変かもしれない。

 

逃北 疲れたときは北へ逃げます』にて、北海道、青森、宮城、新潟など10年間いろいろ巡り、青森が気に入られたようです。

 

 

能年みね子は2005年にブログ「オカマだけどOLやってます。」を開始し、身体上・戸籍上の性が男性で性同一性障害の診断書を得ていることを隠し、女性として社会生活を送る様子を描き話題となりました。 

 

2005年頃は今ほどLGBTなどの性的マイノリティの認知度は高くなく、

私もそういう人がいるんだ、と知ったきっかけでもありました。

さまざまな意見はあると思いますが、隠して生きるか、隠さずして生きるかで、働く場所が制限されてしまうのは、とても苦しいものだと思います。

能年みね子にとっては生計を立てていくための当時の手段として最適だと考えた結果なのだと思いました。

現在は 性別適合手術を受け、戸籍を男性から女性に変更し、文筆家として活躍されています。

 

 

「ネコメンタリー猫も、杓子も。」で男性と同棲している様子が紹介され、

子供代わりに猫を飼ったという経緯のようです。

能年みね子の結婚を描いた「結婚の奴」も反響を呼びました。

 

小町は「ニャッ、ニャッ」とよくしゃべる猫。

まだ5歳と若いから、あんなにしゃべるのかな。

会話して楽しそうな猫との暮らしがよかったです。

 

 

高齢母の施設には「夫婦部屋」があります。

婚姻届を出せず夫婦として法律上成立していないカップルはどうなるのだろう。

施設が受け入れしてくれたら一緒に暮らせるだろうけど「夫婦」でないと不便なことってたくさんあります。

 

 

ドラマ『きのう何食べた』で、50歳になり同級生が亡くなったりして、

(この先なにかあったら)

弁護士・筧さんはケンジに「養子縁組をしないか」と申し出ます。

けれどもケンジは「近い将来、婚姻できるようになったとき、養子縁組をいちどしてしまうと夫婦になれないから嫌だ」と断ります。

あぁ、そうか、そうだよね、あぁ、でもなぁ、考えさせられる場面でした。

「ネコメンタリー 猫も、杓子も」石黒謙吾とコウハイ

 

ネコメンタリー 猫も、杓子も」石黒謙吾とコウハイを見ました。

コウハイが猫の名前です。

保護猫の男の子「コウハイ」は立派な毛並みでお貴族様のよう。

12歳のシニア猫ですが、まだまだ元気。

犬のセンパイ、17歳と暮らしています。

 

石黒謙吾は映画化された『盲導犬クイールの一生』などの著書をはじめ、『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』などのさまざまなジャンルの書籍を企画・プロデュースする著述家・編集者です。 

 

 

石黒謙吾が、 犬、猫とともに入居できる老人ホームを撮影していました。

横須賀にある老人ホーム(特別養護老人施設=特養)、「さくらの里」 です。

以前、私も紹介したことがあります。・ペットと一緒に入居できる特養あります!

撮影しながら、もっと周知されたらいいのにとおっしゃってました。

 

2023年、それが本『犬が看取り、猫がおくる、しあわせのホーム』 として完成していました。

 109枚の写真と30のエピソードで構成されています。

 

石黒謙吾は、センパイとコウハイと最後まで一緒に暮らす気でいるけれど、

突然、介護が必要になったら、と考えたと思います。

普通ならペット同伴で入居できる介護施設はありません。

ペットは世話してもらえる人に預けるか、見つからなければ殺処分されるようです。

「さくらの里」では老いた犬や猫も介護されていました。

とても素晴らしい光景でした。

映画「土を喰らう十二ヵ月」感想

 

主演・沢田研二さん、共演、松たか子さんの映画「土を喰らう十二ヵ月」を見ました。

なんと映画でふたりは恋人同士でした。

田舎の素朴なお話と思っていたので、ちょっと驚き。

 

料理を担当した土井善晴さん。

映画の料理が本になっています。

 

主人公・ツトムは13年前に妻を亡くしています。

長野の山荘で、畑仕事をしながら暮らす作家。

そこへ通ってくる編集であり、恋人の真知子。

ある日、ツトムは病気で倒れ、恋人の真知子との関係を考えたようです。。。

 

歳の差カップルに驚いたけど、考えてみたら、

きっとそれなりに過去に売れていたであろう作家が老いて、

余生に寄り添ってくれる若い女性がいるのは、男の理想ではないかしら。

描かれてはないけど、真知子がいたから、ツトムは妻を亡くしたあともあのように生きてこれたのではないかな。

 

高齢な父も、可愛らしい理学療法士さんの前ではカッコつけていて、

特に父のような世代は女性の前でカッコつける気がします。

それが、生きる力へ繋がるのではないか。

 

男性に限らず、高齢女性もイケメンの理学療法士さんが来る前は、

念入りにお化粧するそうです。

母は「おばあさんがバカバカしい!」と嫌悪感を抱いていますが、

生きる力へ繋がっている気がします。

 

先日、母が「検査した男性が若い人だった」と言ったので、

「あらよかったね(若い男性を見かけることが普段無いので)」

「なーにが?おばあさんだからそっけないものよ!」

と言うので、

「どうせ怖い顔して検査を受けたんでしょう?

 緊張するとお母さんは怖い顔(真顔)になるから。

 愛想のあるおばあさんなら、相手も愛嬌を返してくれるわよ」

 

母は「怖い顔」に思い当たったみたいで、

「あなたよくわかるわね!」

と大笑いしていました。