遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし 

脳梗塞で父が倒れ介護保険施設の生活をスタート。遠方で暮らす両親とわたしの日々


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父、再び倒れる。虚血性大腸炎。手術をしない選択肢。

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父が退院して1ケ月後、再び救急車で運ばれました。

連絡を頂いたときは、また脳梗塞!?と思い、父の最期がよぎりましたが下血しているとのこと。

母から「検査の結果、腸が炎症を起こしているんだって」と連絡がありました。

慌てて病院へ向かい、、お医者様と話しているときにカルテを覗いて、虚血性大腸炎という病名だとわかりました。

虚血性大腸炎とは、大腸の血流障害により大腸粘膜に炎症や潰瘍が発症し、突然の腹痛と下痢・下血をもたらす疾患です。

便秘や動脈硬化が原因になります。

父の場合は喫煙ですね。。。

やっぱり禁煙してもらわなければならなかった!

後悔しても遅いです。

やっと老人介護施設に入所して落ち着けると思ったのもつかの間。

再び入院です。

こういうこともあるのか。。。


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医者からは手術をすすめられました。

炎症を起こしている腸を切ってしまうのです。

一度炎症を起こした腸は再び炎症を起こす可能性もあるとのこと。

しかし脳梗塞後で弱った父の体に手術は酷だと思いました。

それに知人の父親が癌で手術をしたのですが、あっという間に亡くなってしまった話を聞いたり、高齢になってから体にメスを入れるリスクが高いことを経験から知ってしまいました。

知人は手術をしなければよかったと泣いていました。

長生きをしてもらいたくて選択した手術なのに。。。

高齢者の手術が成功するかどうかは本人の体力次第なところが大きいと感じます。

 

手術をするかどうか、選択肢を迫られたわけですが、

 お医者さんには「なるべく薬で治してください」とお願いしました。

どうしても無理であれば手術で。

父も手術は嫌だということで、最終的には本人の意思を尊重するかたちになりました。

父に抗生物質が点滴され、虚血性大腸炎の経過を見ることにしました。

父は熱が出てしんどそうでした。

高齢者の脳梗塞の入院費用の合計と、高額医療費の支給申請の返金(体験談)脳梗塞 入院費用 高齢者

高齢者の脳梗塞の入院費用の合計と、高額医療費の支給申請の返金(体験談) 

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父が退院すると病院から請求書(入院費用)が郵送されてきました。

病院の窓口まで行き、脳梗塞の入金費用の支払いが全て終わりました。

病院まで支払いに行けない場合は、振込をお願いすればまず対応してくれます。

父の脳梗塞の入院費用の合計は約30万円でした。

 

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父は70歳以上です。

高額医療費制度が自動で適用されて窓口で払った合計金額が約30万円です。

入院1ケ月で月額4万4400円+保険適用外分(入院セット、シーツ代など)が必要です。

30万円は父が脳梗塞で入院してから退院するまでの2ケ月半の病院から請求された合計金額で、保険適用外分(入院セット、シーツ代など)も含んでいます。

2ケ月半で30万は大きいですよね。

でも、実質2ケ月半でして、月末に倒れて、月初に退院した経緯があります。

月を4ケ月またいでしまったので、入院費は4ケ月分になります。

もしも月初に脳梗塞になって月末で退院したなら、3ケ月分の入院費・13万3200円+保険適用外分で、合計23万円程で収まったと思います。

入退院したタイミングでも個人差は出てくると思いますが、参考になればと思います。

追記2019年5月 高額医療費が変更になりました。1ケ月にかかる脳梗塞の入院費用は?

70歳以上の高額医療費が収入によって月の限度額が変更になりました。

一般(年収156万~約370万円)は月額5万7600円です。

入院1ケ月に5万7600円+保険適用外分がかかります。

父の場合、入院費用が4ケ月分必要だったので、5万7600円×3ケ月+4万4400円×1ケ月※=217,500円+保険適用外分が必要になります。

改定後の脳梗塞の入院費用は合計35万円程になると思います。

※4回目から4万4400円に上限が下がります。


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 高額医療費の支給申請の返金

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高額医療費の支給申請で入院費用にかかった一部の金額が返金されました。

1万円程度ですが返金があるのは助かります!

国民健康保険では、1ケ月に高額(一定額以上)の医療費を支払われた場合、申請に基づき高額医療費として支払った一部が支給されます。

申請と言っても、役所からお知らせの書類が届くので申請漏れの心配はありませんでした。

役所から高額医療費の支給申請の用紙が届いたら、必要項目を記入して、該当する領収証を添付して返送するだけです。

高額医療費の請求権の時効は2年です。

父の代わりに出した年賀状の辞退・父の介護施設の入所、お知らせハガキのその後の反響。効果は?

父の代わりに出した年賀状の辞退・父の介護施設の入所、お知らせハガキのその後の反響。効果は? 

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父の代わりに『年賀状の辞退』と『介護施設への入所』のお知らせハガキを投函してから数日後。

父が脳梗塞を患ったことを知らなかった友人達が介護施設へ足を運んでくださいました。

リハビリをがんばって元気になってね、と励ましてくださいました。

父は友人との会話で笑顔を見せたり、涙を流す場面もあったり。

父は普段は車椅子ですが、見舞いにわざわざ来て下さった人を見送るために、出口までがんばって歩く日もあったようです。

父のうれしそうな様子から、介護施設入所のお知らせのハガキを出してよかったと思いました。

リハビリの励みにもなったと思います。

父は田舎に暮らしていて、知らせないほうが失礼に感じられる風潮がありますから、お知らせのハガキを出してよかったと思います。

父の友人達も知らなかったとはいえ、お見舞いに行けなかったことに礼儀を欠いたような罪悪感を持つ方もいらっしゃいますので、父の友人のためにもお知らせのハガキを出してよかったと思います。

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 ◆すぐにお知らせのハガキを出して正解でした!

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年賀状辞退のハガキは、喪中ハガキと同じく11月頃に投函する人が多いです。

しかし、すぐにハガキを出して正解でした。

介護施設に入所して間もなく、再び父は容態が悪くなって病院に搬送されたのです。

その後、退院することができたのですが、もしもそのまま亡くなってしまっていたら友人に会いたいと言っていた父の願いを叶えられず、ずっと悔やんだと思います。

 

また、父がうまく話せなかったり、歩けなくても

まだ脳梗塞で倒れて日が浅いから無理もない

と思って下さる方も多かったように思います。

リハビリでどれくらい回復するかわからないので、そう思ってもらえたほうが気がラクでした。

 

 ◆介護施設に入所のお知らせハガキを出したことで母の負担は?

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介護施設に入所したお知らせのハガキを受け取った人から、母に電話が掛かってくることもありました。

その人は母とも知り合いで、母にも励ましの言葉を掛けようと電話をしてくれたのです。

他に電話が掛かってくることはありませんでした。

お知らせのハガキに脳梗塞で倒れたこと、施設の住所などを明記しておいたからだと思います。

中途半端に知らせると、問い合わせの電話が掛かってきますので、お知らせのハガキを出すなら曖昧にしないほうが良いと思います。

 

介護施設を訪れて下さった中にはお見舞いの品や、お見舞金を持って来て下さる方もいらっしゃいました。

そのため母はお返しの手配をしなければなりませんでした。

それは想定外でした。

 

「私が代わりに手配するよ」

と言っても母はそれくらい自分でやる(人に任せて不備があると困るので自分でやりたい)と言いました。・

ネットからお返しの手配ができれば簡単なのですが、母は最寄りの商店でお願いしていました。

父が脳梗塞を患ってから、母はやることが多く、なかなかゆっくり落ち着けませんでした。

 

介護施設に入所したお知らせのはがきを送ることで、母の仕事が増えることもありましたが、でもハガキを送ったおかげで「どうして教えてくれなかった」と後で周囲から不満を言われることはありませんでした。

母の為によかったと思います。

田舎では人づてに相手の耳に入ってしまうことも多いのですし、かえってその方が興味を引いて噂にされるかもしれません。

きちんとお知らせしておくのが良いと思います。

 

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お正月には父宛に年賀状が何枚か届きましたが、お知らせのハガキに年賀状辞退の旨はすでに書いておいたので返信はしませんでした。

※追記 翌年も年賀状をくださる友人がいました。