お風呂の入浴時間の変更に戸惑う高齢な母
いつも母の入浴は14時頃です。
ヘルパーさんの手が足りないときは時間が変更になることがしばしばあります。
「今日は15時になりました」
ヘルパーさんが伝えてはくれたんですが、14時40分になって
「今から入れますから、入って下さい」
20分の前倒しになりました。
それを文句までではないけれど母はブツブツ言う。
二度の時間変更が気に入らなかった?
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「ヘルパーさんは、少し早めに前の人が終わったから、どうぞって呼びに来てくれたんでしょう?よかったじゃない」
そう言ってみたけれど、
「まぁ、そうね」
まだ気に入らないらしい。
母の気持ちもわからなくもない。
多分、ヘルパーさんの言い方がそっけないのも影響しているのでは。
「時間が変わってごめんなさいね」「お願いします」
そんなひと言が添えられていれば気持ちが済むのではないだろうか。
「今日は15時になりました」
「今から入れますから、入って下さい」
淡々と言われては、一応お金を払って利用してるんだから、という気持ちが沸々と出てきてしまうのかもしれないし、目上の人に対して敬意が無いとも感じるかもしれない。
ヘルパーさんは私より若い人もいるし、感覚の世代ギャップはあると思います。
けれどもここで私が、
「不愛想なアナウンスよねー」「ちょっと不親切よね」
などと母の気持ちに沿う言うわけにはいかない。
ヘルパーさんは一所懸命に働いているはず
思ったより仕事がテキパキとはかどって予定より20分もはやく呼んでくれたのが証拠だと思う。
「お母さんはすでにお風呂の準備はしていたから問題なかったんでしょう?」
「そうよ、準備していたからよかったものの!」
ヘルパーさんも15時と言っているし、準備に戸惑ってノロノロとお風呂に向かっても、高齢者相手に何も言わないと思うけれど。
母にはそういう問題では無いのよね。
「お母さんは”15時”って思ってから、はやめに呼びに来られたのが嫌だったの?」
「嫌ってことは無いけど、臨機応変に対応できないのよ。
こう、、、気持ちがついてこない」
「じゃあ、今後は入浴時間に変更があったら、15時って言われても、14時半~15時に呼ばれるかもしれないって心構えをしたら?」
「年寄りになるとね、頭に入って来ないのよ」
母はこういうときだけ、自分を年寄り扱いする。
「じゃあ、円を描いて時計みたいにスケジュールを割り振って、頭の中を整理してみたら?」
「それはいいわね。やってみるわ」
「だけど思うんだけど、お母さんは仕事していたときスケジュールが変わることなんてザラにあったでしょう?
そのときは対応できたでしょう?」
そう言えばそうだな、と母は思ったようだけど、
「あのときは若かったから」
「まぁ、そうだけど、若い頃にできてたんだから、勘を取り戻せばもう少し対応できるんじゃないかな。
ほら、昔取った杵柄ってやつよ」
昔取った杵柄なんて今どき使わないですよね?
母の昔の仕事の経験を活かせそうなとき、この言葉をよく使います。
どうでもいいような些細な問題なんですが、
母にとってはストレスです。
こうしたストレスが積もっていくと「施設が気に入らない」に繋がることもあるのでは。
母のストレスが減るといいな。