認知症がちょっと進んだのかな?
と思ってたら慢性硬膜下血腫(まんせいこうまくかけっしゅ)だった!
ということがあることを漫画『さくらと介護とオニオカメ!』で知りました。
介護施設の認知病棟で働き始める新人ヘルパーの物語です。
さくらと介護とオニオカメ!は電子書籍(kindle)で1・2話が無料公開されてます。
慢性硬膜下血腫とは?
慢性硬膜下血腫は、転倒し頭をぶつけたことにより、その数週間後~数か月後に頭痛や物忘れ、歩行がおかしい、尿失禁をするようになった、なんとなく元気が無いなどの症状がでます。
慢性硬膜下血腫は認知症と判別が難しいそうです。
転倒し頭をぶつけたときに家族などが見ていれば、病院に連れて行く選択肢も出てくると思います。
しかし、転倒したことを知らなければ「認知症がすすんだのかしら?」と思います。
発症するまでに時間がかかるため、発症したときには本人も頭をぶつけたことを忘れています。
日頃から「転んだ」とすぐに報告してもらえるような言いやすい関係を築くことも大事だと思います。
転んだり、失敗したことを怒ると、隠そうとするので発見が遅れることに繋がります。
血液をサラサラにする薬 (抗血小板薬、抗凝固薬)を内服している高齢者は、血種ができやすいため発症が多いと言われてるとのこと。
母じゃん!
転んで頭を打ったら、報告してもらわねば。
というより、転倒に注意ですね。
日頃から転倒に注意するようには伝えていて、手が塞がるような手提げバッグは持たないようにお願いしています。
肩掛けバッグか、リュックで外出してもらっています。
けれども、頭をぶつけていないのに慢性硬膜下血腫になっていることもあります。
慢性硬膜下血腫の検査、治療は?
脳神経外科を受診し、頭部CT写真で診断されます。
打撲直後の検査では大丈夫でも、2ケ月後に出血が見られることもあります。
慢性硬膜下血腫は経過観察でよくなることもあります。
症状がおさまらない、血種が大きくなっている場合は手術になります。
手術は頭蓋骨に小さな穴(10円玉サイズ)を開けて溜まった血液を流します。
手術は1時間程度で、順調に回復すれば1週間で退院となります。
一度の手術で取り切れず、再手術が必要になることもありますし、再発したり、合併症を起こすこともあります。