政府から布マスクが1世帯につき2枚配られる予定です。
経済省から動画『布マスクの洗い方』が紹介されていました。
↓経済省(布マスクをご利用のみなさまへ)
手洗いが基本で、衣料用洗剤で洗います。
汚れが気になる人は塩素系漂白剤を使って下さいとあるので、キッチンハイターがおすすめです。
菅官房長官がマスクを配布する理由として、
「店頭の品薄に対する不安の解消や、マスクの需要を抑制する」
ためと説明していて、まぁ、確かにそうかもしれないけれど、2月中旬に「来週以降、マスクを週に1億枚以上を生産し、マスク不足は解消される予定」という話をされていただけに、布マスク配布をしなければならない状況に、話が違うじゃないか!と母は怒っています。
でも「マスクはいつ届くのかしら?」とも気にもしていて、政府関係者でもない私にいろいろ質問が集中して参りました。
政府のマスク配布にアメリカのブルームバーグ通信(大手総合情報サービス会社)は「アベノミクスからアベノマスクへ」と題した記事を配信 しました。
記事では安倍総理の対策が国民の「失笑」を買い、「アベノマスク」がツイッターのトレンドで一時、1位になったとも伝えています。
さらに、WHO(世界保健機関)が「布製マスクは勧めない」と発表していたことから、布製マスク2枚の配布は新型コロナ対策に不適切だとアメリカの複数のメディアが批判的に報じています。
なかには時期が時期だっただけに「エイプリルフールなのか?」と皮肉を言うメディアもあったようです。
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しかし、安倍首相の政策を援護射撃をするかのようにトランプ大統領が、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ自主的な措置として、米疾病対策センター(CDC)が医療用でない布製マスクの着用を推奨していると語りました。
布マスクでは新型コロナウィルスを完全に防げませんが、無症状感染者がマスクをすることで、感染拡大を防ぐのに役立つとされています。
簡単に言えば、布マスクはしないよりしたほうがマシ、ということですね。
感染者がこのまま増え続ければ、ワクチンが完成しても、ワクチンの接種待ちが起きてしまい、待っている間に命を落とすことも考えられますので、布マスクで助かる命は想像以上に多いかもしれません。
ただ、比べても仕方の無いことかもしれませんが、台湾の新型コロナウィルスの対応が、健康保険証を利用してひとり週に2枚はマスクを99%購入できる仕組みを作ったり、店舗のマスク在庫マップを政府が提供するなど、感心するアイディアを実現していました。
これを作ったのは、台湾のIT担当大臣のオードリー・タン(唐鳳)氏。
IQ180の天才大臣です。
東京都の「新型コロナウイルス感染症対策サイト」の修正に参加し、日本でも話題となった人で、最近は肉鍋を使ったマスクの消毒方法を日本語でも紹介しています。
💁 同僚の @urakagi が翻訳と吹き替えを担当してくれました。日本の皆さんのお役に立てれば幸いです。
— Audrey Tang 唐鳳 (@audreyt) April 1, 2020
ℹ️ 注意:この方法が使えるのは、破損していなくて汚れてもいない、室外または感染リスクの低い場所で使用されたサージカルマスクのみです。また、本消毒法は 3~5 回が限界です。 pic.twitter.com/HIVVvZEErB
オードリー・タン氏のおかげで、 ITって非常時にこうやって活用できるんだ!と勉強になりました。
日本でも国民が数枚でも確実にマスクが購入できる仕組みが早くにできていれば、政府がマスクを配布する必要は無く、他の救済処置に税金を使えたのではないかな、と考えさせられました。