舌圧測定してきました!嚙みづらい、飲み込みづらい、話しづらいのは、「口腔機能低下症」かも。
「舌圧測定しませんか?」と言われ、は?何ですかそれ?
「口腔機能低下症を調べられるんです」はぁ、、、?
舌圧測定や口腔機能低下症がわからなかったので詳しく聞いてみました。
舌の力が弱まると、食事中にむせたり、食べこぼしをしたり、やがて食べにくい食べ物を避けるようになり低栄養に陥ります。
そんな口腔機能低下の症状が酷くなり専門家のサポートが必要な状態を『口腔機能低下症』と言います。
口腔機能低下症は、自覚は無いけど50歳後半の約半数に起きているそうです!
これまで口腔機能低下は老化として仕方のないこととされる傾向が強く、病気と見なされていませんでした。
しかし、そのまま放置すると介護が必要な状態になりかねず、早期発見をすれば予防が可能で「口腔機能低下症」という病名ができ、2018年度の歯科診療報酬改定で「口腔機能低下症」が保険収載されるようになりました。
口腔機能低下症は最近の病気!どうりで知らないはずです。
口腔機能低下症の診断には症状に合わせた検査があります。
そのなかで、低舌圧かどうか調べられる舌圧測定器で、無料で測定してくれると言うのです。
やるでしょ!(^^♪
気になる人は有料ですが歯医者、歯科などで舌圧測定できます(平成28年から保険導入されています)
※舌圧検査は、問診、口腔内所見又は他の検査所見から加齢等による口腔機能の低下が疑われる患者に対し、口腔機能低下症の診断を目的として実施します。
スポンサーリンク
舌圧測定器は血圧計のような機械からチューブが伸びていて、先にスポイトみたいな器具(舌圧プローブ)があり、舌圧プローブを咥えて、舌で上あごに押し付けて舌圧を測ります。
結果は
「あなたの舌圧測定結果は33.0kpaでした。正常範囲です。」
ホッ。
年代別最大舌圧の目安は、
成人男性(20~59歳) 35~
成人女性(20~59歳) 30~
60歳代 30は欲しい
70歳以上 20は必要
あれ?33ってもしかしてぎりぎり?(;^ω^)
口腔機能低下が認められた場合は、自主トレーニング用具『ペコぱんだ』で鍛えることもできます。
色によって硬さが異なり、硬度は5種類あります。
母の施設では、自由参加で毎日歌をうたっています。
耳の遠い90歳近いおばあさんが、音痴でも大声で毎日歌っている甲斐あって、食べこぼしも無くご飯をモリモリ食べられているそうです。
歌は舌を動かすし、喉も使うので口腔機能低下予防にも最適ですね。
カラオケが好きな人はいい趣味だと思います!
母が言うには、食べこぼす人や、食事でむせる人に限って歌に参加してないことが多いそうで、特に男性は歌に参加しないみたいです。
◆もっと知りたい人に!「口腔機能低下症」について紹介します
口腔機能低下症は以下の7つの症状にわけられます。
・口腔衛生状態不良
舌苔の付着具合で診断します
・口腔乾燥
口腔水分計やガーゼを使ったサクソンテストで検査します
・咬合力低下
感圧シートや残存歯数(20本未満)で検査します
・舌口唇運動機能低下
オーラルディアドコキネシスで検査します(早口で発音できるかの検査です)
・低舌圧
舌圧測定器で検査します
・咀嚼機能低下
グルコセンサーで検査します
・嚥下機能低下
嚥下スクリーニングで検査します
口腔機能低下症と診断されたら
口腔機能低下症と診断されたら管理計画の立案がされ、管理計画の患者等への説明・同意のもと、口腔機能低下症の管理、患者への動機づけ、生活指導・栄養指導が行われます。
6か月後に再評価(口腔機 能精密検査)を行い回復具合を観察します。
食べこぼしなどが気になるご家族がいらっしゃれば、かかりつけの歯医者、もしくは介護認定を受けていればケアマネに相談してみると良いと思います。