外出できない高齢な母に今できること。衣替えの準備をしてもらう。
「ちょっとはやいけど、外出できない今のうちに春物の服の整理をしたら?」と母に提案。
高齢になると若い頃のようにテキパキできませんから、時間がかかります。
暇つぶしにももってこい。
それにコロナのニュースで不安になっているようなので、仕事を与えることで意識を逸らす目的もあります。
さっそく母は春物の服の整理を開始してくれました。
シワのついた服は洗い直ししたようです。
「別にシワがあっても着てしまえばそれだけだけど、やっぱりお父さんの服はきちんとしてあげたい」と母。
「それは愛ね」
私が言うと、ふふふっと母は笑いました。
名前が薄くなっていたらなぞってもらったり、靴下に穴があいてないか確認してもらったり、父の服はいつでも施設に持ち込みできるように準備してもらい、母には自分がどんな服を持っているのか把握してもらいました。
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「今日は疲れちゃった。少ししただけなのにこんなに疲れるなんて駄目ねぇ」
母がため息をついて言いました。
施設に引っ越す前に服を大量処分してますし、持参した量は大したこと無いのですが、それでも母には重労働のよう。
「あらあら、大層な服持ちでらっしゃるから、それはそれはご苦労様なことでございます」
そんな返事をしてみました。
一瞬間があって、
「そうなんですの!
広々としたお屋敷にクローゼットがいくつもありますので本当に困ってしまいますの」
母はノリノリで返事をしてくれて、自分で言って吹き出していました。
母にはまだ冗談が通じるようです。