『クルーズ船の感染者2人が死亡、80歳代の日本人男女』に思うこと
新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号の乗客で、感染が確認され入院していた神奈川県に住む87歳の男性と都内に住む84歳の女性の合わせて2人が死亡したニュースがありました。
楽しい思い出になるはずが、まさか(涙)
80代でご旅行に出かけてたくらいですから、とてもお元気だったはず。
それだけにご家族の悲しみはよりいっそう強いかもしれない。
そう思うと胸が痛みました。
今回、団塊の世代が現役で活躍している頃なら、もう少し違ったのではないか、「ダイヤモンド・プリンセス」のニュースに思いました。
SARS(2002年)の対応は評価されていた記憶があります。
団塊の世代とは、第二次世界大戦直後の1947年(昭和22年)~1949年(昭和24年)に生まれている戦後世代。
2020年での年齢は70〜73歳で、日本経済においては第二次世界大戦後の高度経済成長、バブル景気を経験しています。
私の両親の世代です。
団塊の世代は高度経済成長、バブル景気の影響で経験が豊富な人が多く、特に土木関係は安全基準がゆるかった昭和な時代もあって危険な仕事をこなしてきた経験が現場を支えており、工事中の事故が増えるのではないかという懸念も聞いたことがあります。
ニュースで足場が落下して死者が出た、生き埋めになった、切断された、と聞くと安全対策がマニュアルだけでは追いつかないこともあるのだろうと感じます。
そんな団塊の世代の需要は定年退職後もあって、ある番組で、経験を活かしてイベントの警備に採用された高齢者を見ました。
今から5年くらい前でしょうか、当時60代後半くらいだったと思います。
事前にイベント会場を歩きながら、
「ここに防災バケツがいるね」
カメラマンは「どうしてですか?」と質問しました。
「燃えやすいものが置いてあるから、万が一のために置いとくのが安全」
そんなことをサラリと言っていたのが印象的でした。
すごく自然に危険を予想できるんだなぁ。
これが経験というものか!
この後、TOKYO DESIGNERS WEEK 2016というイベントで、木枠をジャングルジム状に組み上げた構造の内部に、カンナ屑状に削られた木くずが飾り付けられている展示作品が炎上し火災が発生した事件がありました。
現場に消火器などが置かれてなかったと、当時のニュースで聞いた覚えがあります。
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2020年では団塊の世代も70〜73歳になり、仕事をしている人も減ってきています。
ダイヤモンド・プリンセス号ではシウマイ弁当事件も起きていました。
2月12日、「ダイヤモンド・プリンセス号」に「崎陽軒」がシウマイ弁当4000食、約344万円相当を寄付したのに、結局、乗客・乗員には届いておらず行方が分からなくなっていることが明らかとなり、ネット上には「残念」との声が相次ぎました。
勝手に寄付できる状況ではありませんから、「崎陽軒」の寄付を受け入れした担当者がいるはずです。
それなのに乗客・乗員に届かなかったとは( ゚Д゚)
現場でいろんな状況があったと思うんですが、
「ダイヤモンド・プリンセスに積み込まれた崎陽軒のシウマイ弁当4000食はどこへ?」の記事にて、
「東日本大震災でも食品ロスは発生していた」ことに触れていて
そのような食料支援の中で、他の会社が支援した食料が、必ずしも被災者の元に届いていない場面を見た。 消費期限が短いため、届くまでにだめになってしまったもの。 避難所の人数にわずかながら足らないため「平等に配れない」という理由で放置されてだめになったもの。
ええー( ゚Д゚)
人数に足らないから放置!?
食べ物が確保できるかどうかというときに?
現場の諸々の事情があっての判断でしょうが、不平等が生じたとしても緊急時はとにかく食べられる人には食べさせようよ!というのが私の意見。
私は両親から、
「食べれるときに食べないと死んじゃうのよ。
もらえるときにもらっておかないと、二度ともらえないのよ。
昔はそういう時代だった」
と聞かされて育ったので、ちょっと他の人より危機感が強めかもですが、何を優先させるかと言えば目の前の命であり、お腹を空かせている人がいるなら食べてもらって命をつないでもらう。
平等などの道徳はその次ではないかな、と緊急時には思うわけです。緊急時には(大事なことなので2回言いました)
もしもシウマイ弁当が「賞味期限内にみんなに配りきれない」という理由で放置されたのだとしたら残念です。
「船長さんが何も言わないなんて。責任者でしょ」
母はニュースに憤慨していました。