認知症の高齢者を十代が保護することが多い理由
先日、夜道1人で歩くお年寄りに「お困りですか」 中3が保護というニュースがありました。
素晴らしい!
1月29日午後9時半ごろ、塾からの帰宅途中、中島さんが学校近くの路上を自転車で走っていると、前方に手押し車を押しながら1人で歩く女性(77)を見つけた。人通りが少なく、暗い夜道。きょろきょろと周囲を見回しながら歩く背中に、迷わず声をかけた。「何かお困りですか」
認知症の高齢者を十代が保護するニュースが多いですね。
どうしてかなぁと不思議に思っていたのですが、学校で認知症を学ぶ機会あるのだそうです!
認知症のお年寄りに声を掛ける本格的な訓練を実施してる学校もあると聞きます。
母の施設でも、ときどき職業体験で中学生がやってきて、認知症の高齢者と触れ合う機会があります。
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しかし、30代、40代、50代、60代、70代はどうでしょう?
認知症という言葉は知っていていますが、実際にどんな感じなのか知らない人が多いのでは。
そもそも高齢者のこと見てますかね?
介護職など高齢者と接する機会がある人は別として、前方に手押し車を押しながら1人で歩く高齢者を気に留めるかな?
次に、高齢者に気がついたとして、きょろきょろと周囲を見回しながら歩いているのを見ても何とも思わない可能性大!
変なおばあさんだなぁ、くらいには思うかもしれない。
けれども、認知症だと疑う人は少ないと思います。
母も施設の高齢者で認知症の方の行動を
(変な人だから近寄らないようにしよう)
と思っていました。
祖母が認知症だったのにもかかわらず、祖母と行動パターンが違っていた&まともな人に見えるのでなかなか認知症だと認めることができませんでした。
母でさえそんな感じですから、高齢者と接する機会の無い30代~70代が、認知症の高齢者を保護するのは無理ではないでしょうか。
人気ドラマなどで、徘徊する認知症の高齢者に声を掛ける、そんな動画を番外編として撮って頂き、呼びかけるような運動があったらいいのにな~。
私は変な動きの変なおじいさんに気がついたことがあります。
夜道をフラフラと歩いていました。
中年サラリーマンはおじいさんをチラッと見たものの、そのまま素通り。
酔っ払いかな?と思うような動きでしたから中年サラリーマンもそう思ったのかも。
大柄な人で夜道だったことあり不安はありましたが、すぐ先に、フタの無い深めの側溝があり(落ちるかも?)と思い
「どうかしましたか?」
声を掛けてみると、盲目の方が道を間違えて迷子になっていることがわかりました。
あー、この変な動きは目が見えないからだったのねー!
この方は認知症ではありませんでしたが、中年サラリーマンが何もしなかったのが残念に思いました。
声を掛けていいか悩んだときは、警察に相談・報告するのがおすすめです。
認知症をよくわかってない人が、そのうち認知症になるお年頃を迎えるのもちょっと怖いように思います。
その頃には良薬が間に合っているでしょうか。