遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし 

脳梗塞で父が倒れ介護保険施設の生活をスタート。遠方で暮らす両親とわたしの日々


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おうちで死にたい~自然で穏やかな最後の日々~(おすすめ漫画)

 おうちで死にたい~自然で穏やかな最後の日々~(おすすめ漫画) 

『おうちで死にたい~自然で穏やかな最後の日々~ 』という漫画が電子書籍で1巻が無料だったので読んでみました。

自宅看取りで起こりがちな問題をうまく取り上げながら、ホロッとしちゃう内容でした。

また、自宅看取りでは訪問看護を利用することになるのですが、訪問看護って実際はどんなことをするのか利用するまでよくわからないと思うんですよね。

漫画では訪問看護に訪れる新人の目線から自宅看取りを描かれていて、訪問看護を理解したい人にもおすすめだと感じました。


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1話目は寝たきりで話せないお爺ちゃんと、5年前から自宅介護しているお嫁さんの話。

いよいよ看取りの時期になったのですが、近所に住む義姉が、

「今は医療も進歩してるんだからもっと長生きさせるためにも病院へ入院させるべき」

と口を出してきます。

自分はまったく介護してないのに、口だけだしてくる親戚!

よく聞く話ですよね。

訪問看護師さんのアドバイスで義姉に納得してもらうことができましたが、実際はもっと難しいと思います。

でも、読後感が良く、家で看取るとはどういうことかをさまざまな面から知ることができてよかったです。

 

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自宅看取りを希望するのは高齢者だけではなく若い人も登場します。

2話目では膀胱癌になった48歳・男性の看取りの物語

奥さんはパート勤め、子供はふたり。

お金が超心配!!

癌保険にも入って無いし、どうなるの!?)

ぐいぐい引き込まれる。

 

訪問看護師さんが何でも相談してください、と言ってくれたので奥さんはお金の相談をします。

っていうか、訪問看護の人ってそこまで相談にのってくれるの!?

初めて知りました。

訪問看護師さんは、健康保険、年金、介護保険雇用保険、学資保険、などすべてに電話をして家族の現状を話し「使える制度がありますか?」と問い合わせするアドバイスをします。

そしてそこから奥さんはパート先の同僚にも家庭の事情を話すのですが、、、タメになることばかりで、ひとりで問題を抱えないで、というメッセージも伝わってきました。

 

介護の問題をひとに話すのは難しいけれど、話す相手をきちんと選べば解決策が見えてくるのかも、と漫画を読んで思いました。

パート先の同僚にも旦那さんが癌を患ったことがわかったので奥さんは悩みを打ち明けてアドバイスを得られましたが、経験も無い同僚であれば、大変ですね、のひと言で終わってしまうと思います。

 

ニュースで、老々介護で限界だと思って家族を殺害した人が近所の人に「介護が大変」と洩らしていた、なんて聞くと切なくなります。

近所の人に介護の経験があれば助けを得られたかもしれません。

どうしていいかわからない、助けて欲しい。

でも、どこへ相談したらいいかわからなくて悲劇を生んでしまうんだと思います。

最近では自治体によっては「なんでも相談ホットライン」のような、すべての相談を受け付けてくれる窓口を設けているところもあります。

そういうところへ電話してみたら?と教えてあげるだけで、救える命があるんじゃないかなと感じます。

 

3話目は、癌末期のお母さんが死に近づいてるのを受け入れられない娘、

 

4話目、認知症のお母さんを施設に預けるのは可哀想だと無理に介護を続けようとする元教師の息子、

 

5話目、実家に週3日、認知症のお母さんの介護に通う娘、

 

どの話を読んでも、看取りを通して新しい絆を築いていいお別れができてると感じました。

 

6話目では、新人の看護師がはじめて訪問看護の実習に参加するのですが、病院と訪問看護の違いが「なるほど!」とわかりやすくて興味深かったです。

 

自宅看取りは、家族のサポートが無くてはできませんが、訪問看護でどこまでカバーできるのかしっかり話し合いが大事だと思います。

 

 よかったら読んでみてください!

 

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