『阿川佐和子×ヤマザキマリ母の認知症介護対談120分』を読んで
待合に雑誌があると読むほうです。
楽天マガジンを申し込んでいるので電子書籍で雑誌は読み放題で、女性自身も読めます。
さて、この雑誌で興味深く読んだのが、
阿川佐和子さんはご存知の方も多いと思いますが、ヤマザキマリさんは漫画家で『テルマエロマエ』が大ヒットした方です。
阿川佐和子さん(65歳)、お母様91歳の介護歴8年(レビー小体型認知症)
ヤマザキマリさん(52歳)、お母様86歳の介護歴3年(認知症とパーキンソン病)
ヤマザキマリさんのお母様の認知症の症状がはっきりと出たのは、なんとハワイに旅行したとき!
えー!旅先でそれは困る。
それまでも「あれ?」と思うことはあったものの、お元気だったそう。
けれどもハワイに到着早々、救急車で病院に運ばれてしまったのです。
お母様の様子に「そういう症状が起きるんだな」と真剣に読んでしまいました。
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後半は介護がはじまるにあたって、仕事をどうするか悩んだことなどにも触れられていて、お友達の意見にハッとさせられたそう。
持つべきものは、良きアドバイスをくれる友達!
ふたりから学んだ『介護をうまく続けるコツ』は、ときどきストレス発散させること。
ただこれが阿川佐和子さんとヤマザキマリさんのレベルだと、自立してるからこそ、コンサートやゴルフなどに出かけるなどして、ストレスをお金で解決できている気がします。
また外出の間は、誰かが代わりにお母様の面倒を見てもらえるという環境も整えられているからこそ。
同じ生活レベルなら参考になると思いますが、例えば両親の年金で介護費用が賄えない場合は、子供が負担することになります。
お財布に余裕がなければ、両親を預けてどこかへ出かけるなんてできなさそう。
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以前にも、ちょっとリッチなご家庭の介護のお話を読んだのですが、
「介護があっても、イギリスへ行きたかったのでイギリスへ行った。介護のために我慢はしない」
とありました。
イギリスに行くのいいですが、もしも親が急変したら?と考えると遠出をしない子供は多いので、びっくりしました。
「親が介護施設に入っているから、いつでも駆けつけられるように旅行は夫婦交代で行っている。
もう海外には行けない」
と知人が話していたことがあります。
私の両親は祖母が高齢になって、そこそこ元気であるにもかかわらず、大事をとって遠出をしないと徹底していました。
これは極端な例だと思いますが、気晴らしに外出を考えるけど、何かあったらと思うと気持ちが外へ向かないことってあります。
どうしたらいいか、、、
介護している者同士のコミニティが必要かなと思いました。
同じような生活レベル、介護状況の気の合う仲間と触れ合うことで気持ちが救われたり、情報交換できれば明日もまた頑張れることもあるんじゃないでしょうか。
おふたりの対談はP64~70にわったって紹介されています。
阿川佐和子さんと、ヤマザキマリさんがズバズバと話しているので面白いですよ。
おすすめです。