母が暮らす老人施設ではレクリエーションが行われています。
レクリエーションは入所者さんの身体機能維持&認知症予防や、 他者とのコミュニケーションで社会との係わりを促します。
母の施設では、体が不自由な高齢者の方が多いので、座ってもできるようなレクリエーションを行っています、。
レクリエーションは、フラワーアレンジメント教室、ラジオ体操、3B体操、塗り絵、合唱などがあります。
フラワーアレンジメント教室と言っても、紙コップに花を生ける程度のものです。
昔は花嫁修業で生け花を習いに行くことが私の田舎では普通だったので、みなさん生け花の基本は習得されていると思います。
手先が上手く動かない入所者さんはヘルパーさん手伝うこともあります。
男性も参加されているのが意外でした!
けれども、昔はたしなみとして男性も花を生ける人が普通にいらっしゃって、叔父さんもお正月に生け花を床の間に飾っていたことを思い出しました。
認知症の方や、耳の遠い人も多いので、伝言ゲーム、朗読などは行っていません。
これらのレクリエーションは母の施設では無料で行ってくれていて本当にありがたいです!
有料で行う施設では、開催する回数が多かったり、講師を招いたり、材料も豪華だったり、もっと本格的なレクリエーションが行われると思います。
レクリエーションは「○○を行いますのでぜひ参加してください」と放送が入り、参加したい人だけが参加する仕組みになっています。
自分で部屋から出れない人はヘルパーさんが伺いに来られているようです。
施設によって声掛けの方法は異なるかもしれませんが、強制参加させる老人施設は無いと思います。
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レクリエーションは、外部からいらっしゃるボランティアさんが行ってくれることも多いです。
ギターや三味線、ハープ、琴など演奏にボランティアさんがいらっしゃり、最後にみんなで合唱することがあります。
3B体操という器具を使用する体操はインストラクターさんが前でお手本を示しながら一緒に運動することができます。
ときどきプロの歌手の方が、ボランティアで歌を披露しに来てくださったり、グループで活動しているボランティアさんが、劇や落語、ダンス、などを披露してくださいます。
入所者さんは笑ったり、一緒に手拍子したり、とても楽しい時間を過ごしています。
母の話を聞いていると、沢山のボランティアの方々が訪問してくださっていることがわります。
どういう経緯で、またどういう手順を踏んだら老人施設にボランティアに参加できるのか、私はボランティアに疎いので不思議で仕方ありません。
老人施設を訪問して入所者さんを喜ばせるボランティアって素晴らしいなと本当に思います!
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はじめ母はレクリエーションに尻込みしていました。
体操は自分にもできるのか不安、他の入所者さんと係わりを持つのが苦手など、さまざまな理由がありました。
そのうち好奇心が勝って見に行ったところ、
「運動しているかどうかわからないような状態の人もいるのよ。だから安心して参加できた」
母は恥をかくのを恐れていたようです。
確かに周囲が健全者ばかりだと、できないことを指摘されて恥ずかしい思いをすることがあります。
しかし、老人施設ではレクリエーションに参加できるだけでも素晴らしい、という感じ。
老人施設では、できないことを馬鹿にする人はいませんし、上達を目指すこともありません。
母は気軽にレクリエーションに参加して楽しんでいます。