母が施設に入所して1年が経った頃、振り返ってみれば母はさまざまな努力をしてくれたと思いました。
不慣れな土地での暮らし、
はじめての施設暮らしや、他人との共同生活、
乗れなかったバスも乗りこなし、
父の見舞いに行って、父の世話もして、
運動に努めて血液検査の結果もだいぶ良くなりました。
「気は心」と言いますが、この一年の感謝の気持ちを込めて、母に感謝状を作りました。
感謝をしていても、それが相手に伝わらないこともあるので、感謝をわかるようにカタチにするようにしたいと思いました。
それに高齢者になると、賞状をもらったり、褒められたりすることが無くなりますので、喜んでもらえると聞きます。
そしてこれを励みに、また更にがんばってもらおう!という下心もちゃっかりあります。
スポンサーリンク
感謝状を作る人の参考になるように例文を記載します。
例文
感謝状
あなたはこの1年にわたり私たち家族が幸せに暮らせるよう一生懸命努力し、多大な貢献をされました。
ここにその功績をあたえ深く感謝の意を表します。
〇年〇月〇日 贈り主の名前
贈り主の名前は、家族からであれば「〇〇家一同」で良いと思います。
私は冗談で〇〇家〇〇県支局長と肩書をつけました。
賞状はハガキの半分の小さなサイズにしました。
部屋に飾ってもらって、しばらく楽しんでもらおうと思ったからです。
部屋には職員さんも出入りするので、あまり立派なのだと見られたらちょっと恥ずかしいと思いました。
母は「あら、うれしい!」と喜んでくれました。
「改めてこうしてもらって、まだ一年しか経ってないんだわ!と思った。
いろいろあったからもう長いことここに居るような気がする。
あっという間の一年だった」
母もこの一年を振り返ることができたようです。
「またこの一年よろしくお願いしますね」
母は「がんばるわ!」と言ってくれました。