今まで母から送ってもらったメールを取ってあります。
去年の今頃は何をしてたかな?と見返してみます。
お正月に、
「去年は1月3日に初詣に行ったみたいよ」
外へ出る気の無さそうな母に言ってみました。
外は寒いけれど、天気は良く陽が差して温かった今年の1月3日。
神社まで片道約10分。
運動を兼ねて初詣に行って欲しいな、と思ってのことでした。
足腰が弱るのは困ります。
かと言って、寒い中を無理に出かけて血管などに負担がかかっても困ります。
でも、母は糖尿病で運動をしないとそれこそ悪循環。
けれども、帰省中の不慣れな車が往来している道を歩かせるのも不安。
あー!考えがぐるぐる巡ります。
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こういうときはリスクの確率が低い心配には目をつぶることにしています。
歩けるうちは、なるべく歩いて欲しいと思うのです。
歩けなくなったり、認知症がひどくなったら、自由に施設の外へは出られなくなります。
そんな日も、もしかしたら遠くないかもしれない。
「寒いのが体に障る」確率が高いときは外出を控えてもらいます。
今日は比較的温かいし、これを逃したらしばらく外出できないくらい寒くなるかも。
歩くほうが良い!と判断し、母にアドバイスを続けます。
「やっぱり3日までに祈願したほうが願いも叶いやすいのでは?」
出かけなさい、とは言いません。
そこは自主性を重んじます。
母は高齢者だけど、まだ自分で判断できる能力がありますから、
「じっくり考えたうえで、最終的には自分で判断してください」
といつも伝えています。
それで何かあったら、もうそれは仕方ない。
すごく考えての結果だから。
母は出かけるつもりは無かったようですが、3日までに神社へ参拝する習慣をないがしろにはできなかったようで、初詣に出かけてくれました。
初詣に行った母は、
「今年は社務所に若い男の人とその他2人いて、お供え餅もお神酒も去年より沢山並んでいたわ。
おまけに幕も貼ってあって、お水を汲む柄杓も新しくなってた。
去年より活気があったわ!」
と楽しそうでした。
あぁ、そうだった。
去年に初詣に行って、閑散としていたのでガッカリしていたのを思い出しました。
そうか、それもあって、今年の初詣に腰が重たかったのか。
せっかく行っても、お正月気分を味わえないんだったら、行く気にならないですよね。
「今年は初詣に行った甲斐があったね」と私が言うと、
母は「本当に言ってくれたおかげで、初詣に行ってこれてよかったわ」
些細なことなんですけど、ひとこと声を掛けるだけで気分が変わるんですよね。
母は寒い季節は部屋に閉じこもりがちになるので、気分があがるように声を掛けていきたいと思います。