母はもともと忘れっぽい性格なので、
「これは認知症の初期症状なのか?そうでないのか?」と悩むことがあります。
そしたら「認知症チエックシート」を発見して、これはいい!と思ったので紹介します。
参考リンク:いまの状態みるしるシート|いっしょがいいね.com|第一三共株式会社
いまの状態みるしるシート。
本人ではなく家族の視点から見た家庭内の症状をチエックできるシートです。
このチエックシートを見て、認知症・重度の「トイレの水を流すのを忘れたり、拭くのを忘れたりする」「尿失禁や便失禁が見られる」という項目にハッとしました。
母の入所している施設の認知症患者さんによく見られる症状です。
そうか、あれは認知症の症状からくるんだ!と改めて目からウロコ。
(高齢だから、うっかりするのかな?)くらいに思ってました。
そんなわけで、このシートが認知症具合を把握するのにわかりやすいと感じます。
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施設で暮らしはじめてから、
「いつもトイレ流してないのよ!誰なのかしら!?信じられない!」
と母は怒っていました。
トイレは共同で、複数あるのですが、放置してあるとニオイが廊下に漂ってきます。
それに流してないトイレをみなさんが避けて、、、運が悪いと複数のトイレで放置されていることも。
ある日、母は見つけるたびに、率先して流すようにしていると話しました。
トイレットペーパーもカラになっているところを皆さんが避けがちなので、母が率先してつけるようにしていると聞いています。
そんな母に「えらい!素晴らしい!」と絶賛しました。
「そんなに大したことじゃないよ。放置してると臭うし、トイレットペーパーが無いと不便じゃない」
施設の職員さんにお願いすれば、巡回する回数を増やしてチエックしてくれるかもしれません。
でも、職員さんたちが限られた人数で忙しくしているのも知っています。
お金を支払っているのだから、、、という態度はいつでもできますが、理由があってひとり暮らしができない(自立できない)高齢者と共同生活をしているのだから「私がフォローできるうちは、やってみるわ」というのが母の考えです。
施設で暮らすようになって、認知症について理解を深めたからこそ母は自ら行動するようになったのです。
家族が認知症だとわかったら「仕方ないなぁ」と思えることも増えるのではないでしょうか。
親に気になる症状が現れても、
「年のせいかも」
「まさか認知症になるなんて」
「病院に連れていくと本人のプライドを傷つけてしまうかもしれない」
と思って、病院受診を躊躇する家族は多いです。
しかし認知症は、早く発見して、正しく診断されることで、 適切な治療を受けられます。
アルツハイマー型認知症であれば、症状の進行を遅らせることができます。
認知症を放置しておくと死に至ります。
普段お世話になっているかかりつけ医に相談しましょう。
かかりつけ医がいない場合は、認知症を診てもらえる近くの医療機関を訪れましょう。
認知症の診断は、「神経内科」「神経科」「精神科」「心療内科」「脳神経外科」などの医療機関で可能です。
「もの忘れ外来」「認知症外来」など専門外来のある医療機関もあります。
「親のプライドを傷つけてしまうかもしれない」と心配な方は、事前にその旨を病院に相談すると「健康診断ということにしましょう」など協力してくれることもあります。