母の住まう施設の玄関には天皇陛下と皇后のお写真が飾られていて、施設の方に伺うと、
「高齢者の方は皇室がお好きですから」
という返事。
あぁ、この施設を訪問されたときの写真というわけではないのね(笑)
先日、皇太子ご夫妻が、敬老の日にちなみ東京・墨田区の高齢者施設を訪れ、利用者と交流されました。
どんな高齢者施設を訪れたのかしら?
ニュースを見ていたら、チラッと施設の看板が映りました。
「東京清風園」
特別養護老人ホーム、ケアハウス、グループホーム、ショートステイ、デイサービスと、複数のサービスを提供している施設です。
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ホームページを見ると、イベント予定、オリジナル広報誌、職員の産休復帰まで!更新されていて、利用者の家族にも施設の様子がわかって便利。
入所を検討する際にも、施設料の説明も今まで見てきた施設の中でかなりわかりやすく紹介されていて、さすが東京だな!とも感じました。
施設長のあいさつに一文に、
「1981年、墨田区太平町に東京清風園が誕生した時代、23区内には特養が殆ど無く、入居のために高齢者は住み慣れた街を離れ、遠方に移らなければなりませんでした。街角に建った6階建ての小さな特養は、、、」
とありました。
そうか、1981年、バブル時代には23区内には特養が殆ど無かったのね。
高齢者→郊外で余生を送る、そんなイメージの時代だったのかもしれないですね。
こちらの施設が選ばれた理由がなんとなくわかった気がしました。
住み慣れた地域で暮らせることは高齢者にとって、とても大事だなと思います。
母の施設に、他地方から移り住んでいる方がいらっしゃいます。
話し方も違うし、考え方もちょっと違う。
その人は入所してすぐの頃、ちょっとしたいざこざが起きて、自分は正論を述べたつもりでしたが、施設の方から注意を受けて涙したそうです。
その人の住まう地域では本音を言うのが普通なんですが、私の故郷では、そのモノの言い方がキツク聞こえてしまうんですね。
だから施設の方は「言い過ぎ」とたしなめたようです。
悔しくて、悔しくて。
その人はもう十年近くも前のことを鮮明に覚えてらっしゃいます。
引っ越してきて間もなくの出来事だったそうですから、不安もあったのでしょうね。
親を近くに呼び寄せるか、遠方にはなるけど地元の施設でお世話になるか、ちょっと考えさせられる母のエピソードでした。