オンライン診察とは、パソコンやスマホのビデオ通話機能を使って医師から患者が診察を受けることです。
もともとは遠隔診察と呼ばれ、離島などの患者を診察するために行われてきました。
ITの進化に伴い約20年程かかって、オンライン診察が幅広い患者に利用されることとなりました。
2018年4月から健康保険適用になったのです。
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厚生労働省は「オンライン診察ガイドライン」で、運用ルールを明確にしています。 保険診察の場合は主に慢性疾患が対象で、糖尿病や認知症の症状が安定していることが前提です。
血液検査や聴診をしてもらえないというデメリットがありますが、これは今後改善されることも考えられます。
またオンライン診察は6ケ月以上通院したかかりつけ医の診断を受けることが条件です。
・オンライン診察の流れ
オンライン診察を行っている医療機関を受診
↓
診察予約(パソコンやスマホから)
↓
オンライン診察
↓
決済
↓
処方箋や領収書が郵送されてくる
↓
最寄りの薬局で薬を購入する(院内処方をしている医療機関なら郵送で受け取ることができます)
オンライン診察ガイドラインにて、
第 20 条 医師は、自ら診察しないで治療をし、若しくは診断書若しくは処方せん を交付し、自ら出産に立ち会わないで出生証明書若しくは死産証書を交付し、 又は自ら検案をしないで検案書を交付してはならない。但し、診療中の患者が 受診後二十四時間以内に死亡した場合に交付する死亡診断書については、この 限りでない。
とありました。
通常、自宅で亡くなった場合、かかりつけ医を呼んで死亡診断書を書いてもらう必要があります。
しかしオンライン診察を受診後二十四時間以内に死亡したら、かかりつけ医は遠隔地から診断書を発行することができるようです。
かかりつけ医の負担が少し和らぎそうですし、家族も速やかに死亡診断書を頂けそうです。
オンライン診察で、セカンドオピニオンを行っている医療機関に、診療内容や検査データがわかる診療情報提供書や紹介状を事前に郵送します。
例えば、癌の場合、専門医のいる病院にセカンドオピニオンを求めに行くことがよくあります。
遠方の場合、新幹線や飛行機に乗ってはるばる病院へ赴く患者さんもいらっしゃいます。
しかし、オンライン診察でセカンドオピニオンが受けられれば、働きながら治療を受けている癌患者さんは有休を消化せずに済みます。
まだスタートしたばかりなので、手探りなところもあるかと思いますが、これからますます便利になっていくのではないかと思います。