遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし 

脳梗塞で父が倒れ介護保険施設の生活をスタート。遠方で暮らす両親とわたしの日々


スポンサーリンク

高齢者の友達のケンカ。

高齢者の友達のケンカ。

 

f:id:caigo:20171208112456j:plain

母と仲良くしてくださっているSさん。88歳。

はっきりものを言う人だけれど、人の悪口は言わない。

そんな性格が母は好きだと言います。

Sさんは施設に長年住んでいるので、いろいろ知っていて、いつも母にアレコレ教えてくれるので、とても頼りにしています。

昨晩に騒がしいなぁ、と気になっていたこともSさんに聞けば、何号室の誰さんが救急車で運ばれた、など何でも教えてくれます。

それだけでなく、Sさんは自分の話をするのが好きなようで、働いていたときの話や、息子さんの話をしてくれて、それが面白いのよ、と。

ただ難点はSさんは耳が遠いので、一方的に話を聞くだけになってしまうこと。

「いいのよ、私は聞くほうが好きだから」と母は言っているけれど。

 

ある日、食事をしているとSさんと、同席しているFさんが会話をしている内にケンカに発展!

母はSさんを追いかけて「Fさんは認知症だから、あんなことを言われても気にしては駄目よ」と慰めたそうです。

でも「あの人が認知症なんて信じられない!あんなことを言うなんてひどい」とSさんの怒りはおさまりません。

一週間近くお互いに会話をしない日が続いて、母は食事中「気まずい」と話していました。

 

ふとSさんが「今日は〇〇かしらね?」と誰に言うでもなく質問したところ、Fさんが「〇〇〇」と答えたのですが、全くとんちんかんな答えで、ようやくSさんはFさんが認知症なんだ、と理解したようです。

けれど、やっぱり許せないらしく、ふたりはほとんど口を聞かなくなりました。

長く暮らしてくると、口を聞かない仲になることはあるらしく、たった食事の時間を共にするだけとは言え、トラブルはつきものなんですね。 

母の施設では認知症の方だけを集めた席があるのですが、ときどき隣の席の人のご飯を食べてしまうことがあるそう!

「あっちの席はいつもトラブルが何かあるから大変よ」

他の人がボロボロご飯をこぼしたり、失敗しながら食べているので、母は緊張せずにご飯を食べれているようです。