遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし 

脳梗塞で父が倒れ介護保険施設の生活をスタート。遠方で暮らす両親とわたしの日々


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高齢の母に運転免許の自主返納の話をしてみる。その反応と感想。

高齢の母に運転免許の自主返納の話をしてみる。その反応と感想。

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母も運転免許証を持っています。

現在は車を運転していませんが、身分証明書として重宝しています。

次の更新はしないつもりです。

父の運転免許証の失効を受けて、そう言えば母の運転免許証の有効期限はいつまでだろう?

「えーっと、まだ大丈夫。2年後だわ」

母に確認すると、運転免許証はあと2年有効なことがわかりました。

「じゃあ、2年後に自主返納だね」

「えっ!」

母は驚いて「どうせ使わないし、失効でいいと思う。。。」

どうやら自主返納の手続きをどうしたらよいかわからなくて放置したい様子。

 

高齢になってから、母はわからないことに尻込みするようになっているのは感じていましたが、運転免許証の自主返納も駄目なんだ。

「最寄りの警察署に行って手続きしたらいいんだよ」

「・・・」

「自主返納して運転経歴証明書を発行してもらうと、生涯使える身分証明になるんだよ」

「あ、そうなの?じゃあ、返納手続きしたほうがいいわね」

母の態度があっさり変わりました(笑)

母の良い所は、メリットがあると思ったことは興味を示してくれること。

面倒なことでも、それだけの手間をかけてもやる価値があることだと判断したら行動してくれます。

(都会ではタクシーの割引など特典がありますが、田舎では免許返納のメリットが皆無です)


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後日。

「私ね、地図を一生懸命見て警察署にはどう行ったらいいか見てるの」

免許の自主返納までまだあと2年あるのに!?

「だって、事前に準備しておかないと、言われてもすぐにできないのよ」

良い心がけではありますが、、、。

そうかぁ、歳をとるってこういうことなんだなぁ。

これまで思いついたらすぐ行動に移せたことが、歳をとるとどうしたらいいかわからなくなるんだな。

両親と離れて暮らしている期間が長いので、いつの間にか両親がいろんなことができなくなってて、わかってはいるけれど、やっぱり驚くし寂しさも覚えます。

「ちゃんと行けるかしら」

今からすでにプレッシャーを感じている母!健気で泣けます。

施設から警察署までは徒歩20分くらい。

日頃行かない方向なので不安も大きいようです。

でも母にはタクシーに乗って行ったほうが良い距離なので、免許の自主返納に行く際には「タクシーで行ったらいいよ」とアドバイスします。

 

運転免許の自主返納をもっとしやすい環境に改善したらいいのにな

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思えば、警察署って駅から離れている場所にありません?

免許を返したら車に乗れないし、免許の自主返納は高齢者にはハードルが高いように思います。

母の施設から警察署までは徒歩20分。

ですが、実家から最寄りの警察署までは車で40分のところにあります。

公共交通機関を使うとなると、実家から徒歩10分、バスに乗り、電車に乗り換え、駅から徒歩20分かかり、片道1~2時間コース。

電車は田舎なので本数が少なく、待合時間も含めれば運転免許の自主返納は1日がかりのお仕事になることが予想されます。

田舎では家族が車を出してくれないと免許の自主返納は難しいです。

身分証明書として免許を持っておきたい高齢者のためにも、例えば役所で申請を受け付ける代理預かりのシステムを設けるとか、郵送で受け付けてくれるなど、免許の自主返納がもう少し便利になるといいと思いました。

高齢者の車の事故のニュースも頻繁に耳にするようになりましたし、国も対策をとらなければと思っているようなので、まずは返納しやすい環境を整えては?と思います。

※追記 地域によっては代理による免許返納も受付けるようになってきています。