父の虚血性大腸炎とは?事前に知っておきたい症状。
父が介護老人施設から病院に入院しました。
診断は虚血性大腸炎。
虚血性大腸炎とは大腸への血液の循環が悪くなり、必要な酸素や栄養分が供給されなくなるために、大腸粘膜が虚血となり炎症や潰瘍を生じる疾患です。
虚血性大腸炎の症状として突然の腹痛、下血がみられます。
もともと血管に動脈硬化があるところに便秘などが誘因となって発症するといわれています。
父は突然の下血で、施設の職員の判断により救急車を呼ばれ病院へ搬送されました。
父がタバコをやめていたら、脳梗塞も虚血性大腸炎も起きなかったかも。。。ため息がでます。
医師からは手術をすすめられました。
手術でひどく腫れた部分の大腸を切除し、人口肛門(ストーマ)をつけます。
人口肛門!?
かなりショックな言葉だったのですが、調べたら今は良い人口肛門のパウチがあり、日常生活にさほど支障なく暮らせるとありました。
ぐぅぐぅさんのツイッターにストーマのわかりやすい説明があります。
ストーマって知ってますか?#ストーマ #ストマ #人工肛門 #人工膀胱 #オストメイト pic.twitter.com/4EutF6s0x6
— ぐぅぐぅ@UCオストメイト (@ponpokonyanko) 2017年12月20日
しかし、父には脳梗塞の麻痺があり、人の手助け無しにパウチの交換はできません。
感染症のリスクもあります。
入所できる介護施設も限られてきます。
介護施設が制限されるのは厳しい!なんとか人口肛門をつけないようにしたいところ。
CTの検査結果を見ながら、手術はしない方向でお願いしました。
父自身も手術には反対でした。
虚血性大腸炎の投薬治療を優先した結果
父は手術はせず、幸運にも投薬だけで治りました。
医師から手術をすすめられても、一旦保留して考える時間を作るのは大事だと感じました。(緊急手術を除く)
もしも母が独断で手術をお願いしていたらと思うとゾッとします。
父自身も手術に反対だったのが大きいですが、投薬でできるだけ粘ってみる、という選択肢もありなんだなと思いました。
ただ父は微熱が続いて苦しそうでしたし、首に点滴をしなければなりませんでした。
首に点滴は一瞬ドキッとする衝撃的な光景でした。
首から点滴するのは、中心静脈栄養法と呼ばれるもので、高エネルギーの輸液の投与ができます。
嚥下がうまくできなくなっている患者さんや、消化器系の病気で食事を十分摂れない患者さんが栄養を補うために行います。
その後、父は腕の点滴になり、お粥などの食事を摂れるようになっていきました。
ようやく腫れが引いたとき、抗生物質の副作用と思われる大腸の腫れが再び起きました。
これは抗生物質を変えることで1週間程でおさまりました。ホッとしました。
虚血性大腸炎。投薬治療でかかった入院費用はいくら?
父は2ケ月半ほど入院しました。
入院費用は184,680円でした。
もし手術をしても、高額医療費制度で上限があるため月の負担額は変わりません。
しかし、入院期間が長くなることが考えられますので入院費用が1ケ月分ほど負担増しになった可能性があります。
高額医療費制度は、70歳以上で 一般(年収156万~約370万円)の方は上限額が月額5万7600円になります。
4回目から「多数回」に該当し上限額が4万4400円に下がります。
3ヶ月の入院で最低でも172,800円の入院費が必要ということになります。
4ケ月の入院で最低でも217,200円の入院費が必要です。
プラス雑費(差額ベッド代など医療費とは別途計算されるもの)の支払いが生じます。
父の入院費・2ケ月半で184,680円は雑費も含んでいます。
後日、『高額療養費支給申請書』で返金されることもあります。
その記事は→コチラ