住宅型有料老人ホームについて私の体験談も交えて紹介します。
住宅型有料老人ホームとは主に民間企業介護が経営している施設です。
ざっくりわかりやすく言えば「食事つき高齢者向けマンション」といった感じ。
訪問介護や通所介護などの外部サービスを利用し介護を受けることができます。
通所介護施設、通所リハビリテーション施設を併設していることも多いです。
施設によって入所基準が異なりますが、
支援1、2から要介護1~5の人が対象です。
幅広い介護度を受け入れているケースが多く見られます。
介護度によって金額に差はありますが概ねの内訳は以下のとうりです。
入居時に一時金を必要とする施設もあります。
介護費用 + 居住費・食費 + 日常生活費(水道光熱費、日用品)=約10~18万円
+ランドリー代
洗濯を委託する場合と自分で洗濯する場合とで費用も異なってきます。
いくつかの施設に聞いたところ、無料で洗濯機が使えるところと、コインランドリー(有料)を置いているところ、洗濯が完全委託になっているところと施設によってさまざまでした。
意外と見落としがちなのでチエックを忘れずに。
住宅型有料老人ホームは施設によって雰囲気がさまざまです。
ケアハウス寄り(介護度が軽め)の施設もあれば、老人介護施設寄り(介護度が重め)の施設もあります。
例えば、自立した暮らしのできる高齢者を積極的に受け入れている住宅型有料老人ホームでは、外出も本人に問題がなければひとりでできるところもありますし、外出イベントを行っていることもあります。
反対に介護度の高い高齢者が多い住宅型有料老人ホームでは、本人に外出できる能力があっても、家族の付き添いが無ければ外出できないこともあります。
もしくはヘルパーのサービスを利用することで外出できることもあります。
家族が施設の近所に住んでいれば問題はありませんが、私のように遠距離で通う場合には、外出を付き添うことがなかなかできませんから、出歩ける親の入所を考える際には重要なチエックポイントになります。
期限が無いので本人が入居を希望する限り入所していられます。
住宅型有料老人ホームは介護度を幅広く受け入れているところが多く、介護度が上がってもそのまま住み続けられるという利点があります。
ただし、施設によっては介護度が重度になると面倒をみれないという理由から退所をお願いされることがあります。
入所の際に確認されるといいと思います。
特養の待機に住宅型有料老人ホームを臨時的に利用する方もいらっしゃいます。
特養よりも家族が家から通いやすいということで、住宅型有料老人ホームを利用する方もいらっしゃいます。
施設を決めたら、施設から申し込み用紙をもらい自分で直接提出します。
複数の施設に申し込むことができます。
近年では入居金を必要としない住宅型有料老人ホームも増えています。
また入居金が必要であっても5~10万円程度のところもあります。
内訳を聞くと半分は退去の際に部屋のクリーニング費用として、残りは問題が無ければ返金してくれる施設もあります。
高級な住宅型有料老人ホームでは数百万円から数千万の入居金を必要とするところもあり、月々の利用料も高めです。
施設によって異なるので確認しましょう。
遠方からの介護で大変なのは親が施設に入所する際に、服など必要なモノを準備して運ばなければならないことです。
そこにさらに家具など必要なものを用意することになったら大変です。
ほとんどの住宅型有料老人ホームでは基本的に家具を揃える必要はありません。
馴染みのある家具があるほうが落ち着くという理由からタンスなどを持ち込む高齢者もいらっしゃいます。
ベッドを持込できるところもありますが、ベッドはレンタルすることができます。
レンタル料金は発生しますが、将来、介護度があがったときにベッドを交換できるメリットがあります。
布団は準備してください、と言われる施設もあれば、布団は施設で用意するのでカバーの洗濯代を頂きます、というシステムになっているところなど施設によって異なります。
親がずっと同じ施設で暮らせればよいのですが、もしも体調を崩して長期入院になると、一旦それらの荷物を引き揚げにいくことも考えなければいけません。
そんなとき家具付の住宅型有料老人ホームは便利だと感じます。