父のケアマネージャーが決まってから6日後。
介護認定の聞き取り調査を病院で受ける運びとなりました。
調査員の方が調整してくださって、母も父と同時に病院で調査を受けれることとなりました。
大掃除中の自宅に人を呼びたくない母は大喜び。
聞き取り調査にはなるべくなら立ち会ったほうが良いとはわかっていましたが、 私は都合が悪く立ち合いができませんでした。
しかし、調査員の方が電話で日頃の様子を聞いて下さり母の様子で心配している点をお伝えすることができたのでホッとしました。
母には、「普段どうりにふるまってね。良く見せる必要は無いからね。今、どんな状態なのか見てもらいたいから」と声を掛けておきました。
必要以上に元気に振舞われてしまうと母の現状がわからなくなります。
聞き取り調査の前日だけでなく、その数日前から何度も言い聞かせてきました。
介護認定の申請を出してから、認定を受けられたら便利なサービスが使えるかもしれない、父の入所の際に有利になるかもしれない、などメリットを伝えたり、認定されることは恥ずかしいことではないことを伝えてきました。
高齢者はすぐに受け入れができません。
受け入れる時間が必要なのです。
私には何も言いませんでしたが介護認定の申請には、母の心の葛藤が垣間見えました。
「あの人も受けてないのに、、、」
母がそう漏らしたことがありました。
母より年上の近所の高齢者が介護認定を受けていないことが大きく影響していると思います。
なので母に聞き取り調査を受けることを肯定してあげるのは大事だと思いました。
最初の頃は歯切れの悪い返事をしていた母ですが、前日には「そうね、そうするわ!」と元気よく答えてくれました。
日々伝えてきたお陰で、母も聞き取り調査を受ける抵抗は薄まっていったようです。
母は父にも同じように伝えたらしく、父も普段どうりの様子のまま聞き取り調査を受けてくれたと聞きました。
聞き取り調査を受ける前日、
「、、、何を聞かれるの?どんな調査なの?」
と不安そうに母が聞きました。
そうか、母は知らないんだ。
「50個くらい質問されてそれに答えると聞いたよ」
「、、、そんなのでわかるの?」
「名前を聞いて答えられなかったら、それで介護が必要かどうかわかるでしょ。難しいことは聞かれないわよ」
「そういうことかぁ」
母はホッとしたようでした。
どんなことをされるのかわからないと不安ですよね。
母も気軽に聞いてくれればいいのに、とも思いましたが、こちらから教えてあげられるような気遣いができれば良かったなと思いました。
ポイント
・介護認定を受ける抵抗や不安をなるべく無くしてあげる
・前日に言っても実行できないので、数日前から暗示にかけるつもりで根気よく伝えておく
要介護認定は、介護サービスの必要度(どれ位、介護のサービスを行う必要があるか)を判断するものです。
従って、その方の病気の重さと要介護度の高さとが必ずしも一致しない場合があります。
介護サービスの必要度(どれ位、介護サービスを行う必要があるか)の判定は、客観的で公平な判定を行うため、コンピュータによる一次判定と、それを原案として保健医療福祉の学識経験者が行う二次判定の二段階で行います
厚生労働省の「要介護認定はどのように行われるか」にて詳細が紹介されています。