その6「キッチンから片付ける」(体験談)
実家の片付け、どこから手をつけるか?と書いておきながら忘れてました!
いちばん初めに片付けたのはキッチンです。
脳梗塞で倒れた父が自宅で過ごす専用の部屋を作る、ということで実家の片付けをしよう!となったのですが、親が毎日使うキッチンも片付けが必要だとわかりました。
キッチンは処分するものが明確な場合が多く(賞味期限切れの食品、壊れた家電、使わない食器など)他の部屋に比べて自分で判断しやすいです。
そのため掃除がはかどりやすいです。
母に捨てるかどうか聞いても迷いが少なく片付けやすいと感じました。
キッチンの片付けは捨てるだけではありません。
使いづらく配置されているものを使いやすくしてあげます。
今まで父と母はダイニングテーブルに向き合って座っていました。
しかし今後は父の回復具合にもよりますが、横並びで母がついて食事をすることになることが考えられます。
また、部屋の間取り上、ダイニングテーブルが無理やり置かれて座る場所が狭いこともあり、テーブルの向きを90度変えました。
それにより、テレビも首をひねらず真っ直ぐ見られるようにもなりました。
テーブルの向きひとつでかなり使い勝手が良くなり、テーブルを中心にモノの置き場所を変えていきました。
母は調理ができません。
その代わり食卓便を利用することになったので、その冷凍弁当を入れるために冷凍庫をキレイに空ける必要がありました。
いつ冷凍したのだろうという食品がごっそり出てきて処分しました。
冷凍庫をすっかり空っぽにして、母が食卓便が届いたら弁当を入れられるようにしておきました。
冷蔵庫にも飲みかけのお茶のペットボトルや食べかけが包まれたラップがありました。
それらは全て捨てて、賞味期限の切れているものなども捨てました。
食卓便は電子レンジで温めて食べるため、電子レンジの置き場所をテーブルに近いところに移動しました。
ポットはどうしてこんなところに?というくらい端っこに置いてあったので、テーブルから座ってお茶が入れられるような位置に移動しました。
母の動きの導線を考えて、家電を設置し直すことで母が生活しやすくなったと喜んでいました。
その昔、自宅でおもてなしをすることもあったのでお客様用の食器がたくさんあります。
カレー専用のお皿など、使わなくなったお皿は吊り棚にびっしり入っていましたし、普段から使うお皿が入っている食器棚にもギュウギュウに収納されていました。
しかも同サイズのお皿ばかりで使い勝手も悪い!
ふたり暮らしでこんなに同じサイズの食器はいりません。
それに今後、地震があったとき棚から食器が落ちるかもしれませんから食器は必要最低限にしておいたほうが無難だと思いました。
都会であれば玄関先に出して「どうもお持ちください」とでもしておけば、欲しい人がいくらか持って行ってくれますが、田舎ではそうはいきません。
せとものゴミの日に出せるように準備が必要です。
しかも年2回しかない!
厳しい~!
とりあえず使用するお皿だけ残して後は全部処分しました。
母は特にお皿にこだわりのある人では無かったので処分はすんなりいきました。
しかし後で母が急須を使いたくなったけれど見当たらず困ったということも。
しばらく茶こしでお茶を入れてもらってましたが、後で頂き物を保存しておいた部屋から新品の急須が出てきたのでそれを使うことにしました。
頂き物の急須は軽くて注ぎやすく、以前の急須より使いやすくなりました。