医者から父はまだ70代前半で若いので施設に入れないほうが良い、
と言われたと母から聞きました。
家族会議では施設優先と気持ちを固めていたのですが、母は医者が言うこともそうかな、と思ってしまったようです。
母があやふやな返答をしたと言うので「以前に施設優先と決めたのだからそれを相手に言わないと駄目だよ」と言うと、今度、病院に行ったらちゃんという!と母は答えましたが、、、。
そもそも施設に入れようと決めたのは、高齢な母が父の介護は無理だと感じたからです。(後に母が要支援認定を受けるレベルであることが判明)
父が自分で自分の世話がある程度できる状態であれば考えも変わったと思います。
しかし病院で見た父の様子ではかなり難しそうでした。
父や母の年代は施設に預けるのは「可哀想」という感覚があり、後ろめたい気持ちにもさせます。
母が医者からアドバイスを受けたときも、できるなら自宅で父の面倒をみたいという母の気持ちがあって、グラグラと気持ちが揺れたのだと思います。
もちろん私もそういった気持ちが無いわけではありません。
しかし母に介護をさせるほうが酷ですし、老老介護で疲れて事件を起こす高齢者のニュースを聞くと本当に他人事ではない!と肝がヒヤリとします。
母も最初は世間体も気にしていたようですが「他人に何を言われても彼らが父の面倒をみてくれるわけではないから気にしてはダメ」と伝えたら「そうね!」と考えを変えてくれました。
施設に入所することについて母に理解があったほうで助かりました。
それは祖母が施設でお世話になっていたことがあり、そのときの経験から介護の大変さを理解していたおかげです。
父の入院の窓口になっているのは母です。
本当なら子供が矢面に立ってやらなければならないのですが、遠方で難しいため母が対応してくれています。
病院とのやりとりは電話で済むような内容ではなく、さまざまな書類に印を求められたり、CTなどの検査結果を見ながら父の容態の説明を受けたり、治療方針の確認、父の着替えの用意などいろいろあります。
その場のノリでなんとなく行動してしまう母は、意見を変えたり、自分が下した判断も後になってどうしてそうしたか明確な理由を覚えていなかったりします。
議事録とまでは言いませんが、何か書いて残すことが必要なのだと思います。
でもそう都合よく母がメモを残してくれるはずも無く(習慣になってないことを高齢になってからできるはずもなく)、結局は「こうする」と決めておき、きちんとそのとおりに話をしてくれているか母に確認する、というアナログな方法でチエックしています。
ポイント
・決断は他人の目よりも家庭事情を優先させましょう