遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし 

脳梗塞で父が倒れ介護保険施設の生活をスタート。遠方で暮らす両親とわたしの日々


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地域包括ケア病棟とは。脳梗塞後の親を退院させる前に知っておきたいこと。

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医師から父の退院後について確認がありました。

父の退院後は父の回復具合によって自宅もしくは施設へ、というのが家族の希望。

ある程度、自分の力で生活できるなら自宅へ戻る。

脳梗塞の後遺症が酷ければ施設を考える。

しかし、自宅に戻るにしても家の片付けがあります。

また父の様子からしてトイレを和式から洋式に変えたり、手すりをつけたり改築する必要もあると考えられました。

そのためできるだけ長く入院させて欲しいと伝えました。

入院した病院には「地域包括ケア病棟」があり、このときはじめて地域包括ケア病棟という名前を知りました。

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地域包括ケア病棟とは?

 通常ですと、

 

入院 ⇒ 病状安定 ⇒ 退院

 

という流れになりますが、

病院に地域包括ケア病棟があり、医師の診断と家族の希望があれば、

 

入院 ⇒ 病状安定 ⇒ 地域包括ケア病棟(60日限度)⇒ 退院

 

地域包括ケア病棟でリハビリを60日程度受けることができます。

つまり家族にとっては親が退院するまで時間に余裕ができます。

地域包括ケア病棟で親が世話になっている間に家族は自宅を整えたり、施設を探すことができます。

また地域包括ケア病棟専任の医療ソーシャルワーカーから患者の退院支援、退院後のケアについてサポートを受けることもできます。

 

入院と地域包括ケア病棟の違い

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地域包括ケア病棟では一般的な血液検査・レントゲン検査・投薬治療は可能です。

しかし一般病棟で行うような高額な医薬品の投与や特殊な検査・手術などはできません。

必要があれば一般病棟に転棟(変更)する場合もあります。

 

地域包括ケア病棟の入院費は定額です。

リハビリテーション・投薬料・注射料・処置料・検査料・入院基本料・画像診断料等のほとんどの費用が含まれています。
治療内容によっては、一般病棟より自己負担金が増額する場合もありますが、月の医療費の負担条件が定められていますので、一般病棟の場合と負担上限は変わりません。(75歳以上ではほとんどの場合増額はありません)

 

我が家の場合

結局、父は地域包括ケア病棟にお世話になることはありませんでしたが、そういった病棟があるのは精神的に心強く助かりました。

また地域包括ケア病棟の他に回復期リハビリテーション病棟に転院するという方法もあります。

地域包括ケア病棟に比べて入院できる患者の対象に限りがありますが、脳梗塞であれば発症期間が2ケ月以内の転院が必要で入院期間150日となっています。

回復期リハビリテーション病棟では、医療行為やリハビリの内容、回数によって金額が加算されますが「高齢受給者」または「後期高齢者医療被保険者証」を提示することで適用される費用について減額されます。

 

参考サイト:回復期リハビリテーション.net