父の代わりに、年賀状の辞退・父の介護施設の入所、お知らせハガキを家族が作成する【はがきの文面・例文有り】
父が介護施設に入所して、気になったのは父の友人や知人達へのお知らせです。
田舎なので父が病院に入院したことは近辺に住む人には口づてに伝わって、お見舞いに皆さんやって来て下さいました。
父を励まして頂いて、とてもありがたかったです。
病院を退院する頃、介護施設への入所はまだ周囲にお知らせしていませんでした。
さて、どう知らせようか。
いや、それ以前に知らせるものなのか?
ネットで検索してみましたが「介護施設の入所について周囲に知らせること」について触れている記事無かったので、自分なりに考えました。
それで出した結論は
「そうだ!年賀状辞退のお知らせと一緒に知らせたらどうだろう!?」
◆年賀状辞退のハガキはいつ出すものなのか?
父の様子から今後、父が友人に年賀状は出すことはないと判断しました。
近年では高齢を理由に年賀状を辞退する高齢者が増えています。
そこで、高齢者が年賀状辞退のハガキをいつ送るのか調べました。
すると本人が出す場合、年賀状に来年以降の挨拶を控える旨を添えておく、というのが一般的なようです。
喪中ハガキと同じく、11月から12月初旬に挨拶状を出す方もおられるようです。
父の年賀状辞退のハガキを家族が出す場合は、11月から12月初旬が好ましいように思いました。
父の介護施設の入所をお知らせする文面に悩みました。
先ほども書きましたが、そのような例文がなかったからです。
本人(父)が出したことにして年賀状辞退の挨拶だけにとどめ、詳細は伏せておく人も多いのかもしれませんね。
参考までに文面を掲載しておきます。
妻から夫の友人に介護施設の入所を知らせたい場合の例文
拝啓
(季節のあいさつ文)
さて、夫の(名前)が×月下旬に(病名)を患いました。
現在はかなり回復しましたが、まだリハビリが必要です。
そこでこの度、リハビリを続けるため施設「〇〇」に×月に入所致しました。
しばらくこちらでお世話になる予定です。
もしよろしければお近くにお越しの際には顔を見に来て頂ければ幸いです。
またこのような事情で、年始のご挨拶をどなた様にも今後控えさせていただきたく存じます。
誠に勝手ではございますが、今後も変わらぬお付き合いをよろしくお願い致します。皆々様のご健康をお祈りいたします。
敬具
妻の名前
施設の名称・住所・電話番号など
母が父の代理で出した文面にしています。
子供が親の代理でハガキを出すときは「夫→父」に変更してください。
年賀状をやめると知らせがあった人に年賀状を出すか悩まれる人もいますが、父の場合は出したいけど出せなくてごめんなさい、という事情です。
先方から父に年賀状が送られてくるのは歓迎なので
「今後も変わらぬお付き合いをよろしくお願い致します。」としています。
父にもハガキの文面を読んで聞かせ、承諾を得ました。
子供から両親の友人に介護施設の入所を知らせたい場合の例文
拝啓
(季節のあいさつ文)
さて、父(名前)が×月に施設「〇〇」に入所致しました。
このような事情で、年始のご挨拶をどなた様にも今後控えさせていただきたく存じます。
長きに渡りまして皆様にはあたたかい賀状を賜り、ありがとうございました。心より御礼申し上げます
皆々様のご健康をお祈りいたします。
敬具
子供の名前
施設の名称・住所・電話番号など
施設で面会が可能か記載しておくと親切ですね。(面会可能時刻、予約の有無など)
最寄駅なども記しておくのもおすすめです。
本人から友人へ、介護施設入所のお知らせ例文
拝啓
(季節のあいさつ文)
さて、このたび息子(娘)の近所の施設「〇〇」に入所致しました。
このような事情で、年始のご挨拶をどなた様にも今後控えさせていただきたく存じます。
長きに渡りまして皆様にはあたたかい賀状を賜り、ありがとうございました。心より御礼申し上げます
皆々様のご健康をお祈りいたします。
敬具
施設の名称・住所・電話番号・最寄駅など
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください
◆実際に年賀状辞退と施設入所のお知らせハガキを送った時期とその理由。
父が介護施設に入所したのは春でした。
11月から12月初旬に年賀状辞退のハガキを出すとなると半年ほど先になります。
私は考えた末に、すぐにでもハガキを送ることにしました。
「ハガキをすぐに送った理由」と「入所を知らせた理由」を紹介していきます。
田舎では口づてに伝わってしまうことが多いので、それならばきちんと先に伝えたほうが良いだろうと思いました。
口づてに聞いた人が母に電話をして、父に会いに行ってもいいか確認の電話をすることでしょう。
そしたら母はいちいち対応しなくてはなりませんから、ハガキを出すのはそんな負担を増やさないためでもあります。
ハガキには施設の住所と電話番号、お見舞い大歓迎なことをはっきりと書きました。
反対にお見舞いに来て欲しくない場合は、その旨を添えておくほうが良いと思います。
注・コロナの影響でお見舞いが禁止されている場合はそも旨をはっきり記載しておくと親切だと思います。
すぐにでもハガキを送ることにしたいちばんの理由は、父に会いに来て励まして欲しいからです。
そんなことを望むなんて図々しいことだと思いますが、父のことを考えると藁にでもすがるような気持ちでした。
入院中はさまざまな人がお見舞いにやって来て父を励ましてくれました。
しかし、施設に入所してしまえば、訪問者も少なくなるでしょう。
父がこのまま弱ってしまうのではないのか、と心配になりました。
それに入所する頃はちょうど「リハビリが上手くいかなくて落ち込む時期」にあたります。
そんなとき、友人が来て励ましてくれたら!そう願わずにはいられなかったのです。
年賀状リストの中には『父が脳梗塞で倒れていることを知らない人』もいますから、ハガキを出せば会いに来てくれる人もいるのではないかと考えました。
ハガキをすぐ出せば季節的に出かけやすい時期に相手に届きます。
会いに来てくれる際に先方に迷惑をかけにくいと思いました。
11月にハガキを出すと、年末に向けて忙しくなっていきますし、日が落ちるのもはやくなり、寒い時期は高齢者(父の友人)も外出しにくいはずです。
友人や知人の訪問で、父の気持ちが前向きになればと思います。
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お知らせの文面を「リハビリの為に施設に入所します」ということを強調し、少しでも父や母の気持ちを和らげられたらいいな、と思いました。
父が老人介護施設のお世話になる、その事実は家族も父自身もショックな出来事です。
もっと高齢であれば施設の入所も素直に受けられたと思いますが、 父は70代と高齢者の中では若手とあって、友人たちもまだまだ元気な方が多く、この先長く介護施設にお世話になるつもりだとは心情的に言いたくないところがありました。
父が倒れたことで、いつまで元気でいられるかわからない、と正直感じました。
もちろん長生きはしてほしいです。
でも万が一を考えてしまうくらい父は弱ってしまいました。
なるべく元気なうちに、友人や知人に会わせておきたいと思いました。
実は父が倒れる数ヶ月間に「友人に会いたいなぁ」と話していたのです。
父の心残りが少しでも無くなればと思います。
私の話なのですが、先輩の息子さんから11月に喪中ハガキが届き、お世話になっていた先輩が正月開けてすぐに亡くなっていたことを知りました。
つまり先輩が亡くなられて約1年後に知りました。
お葬式は身内でされたようで、先輩と30年以上同僚だった方も参列していません。
また喪中ハガキにはどうして亡くなったのかも記載されていなかったのでわかりません。
先輩は「お別れが出来なかったのが心残り」だと話していました。
「そうですよね、、、」としか言葉が出てきませんでした。
定年退職後も会っていたくらい仲が良かった二人。
しかし近年はお互いが高齢になって頻繁に会うこともできなくなり、3年前に会ったのが最後となってしまいました。
そんな経験もあって、父の友人にハガキでお知らせしました。
相手の住所などが不明な場合は、年賀状が届いた後に、寒中見舞いと一緒に「年賀状辞退のお知らせ」をすると良いと思います。
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