遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし 

脳梗塞で父が倒れ介護保険施設の生活をスタート。遠方で暮らす両親とわたしの日々


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高齢な母に食事の宅配「食卓便」がスタート。(父の脳梗塞から22日目)

高齢な母に食事の宅配「食卓便」がはじまりました(感想)

 

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母には糖尿の傾向があり、ひとり暮らしの食事が心配でした。

そこで、食事の宅配を申し込んでいました。

その食卓便がはじまったと母から連絡がありました。

食卓便とは栄養バランスのとれたお弁当(冷凍)を宅配してくれるサービスです。

最初はお試しで申し込むつもりだと思っていたらガッツリ定期便を申し込んでいました!

(気に入らなかったらどうするの!?)と私は驚いたんですが、母の思いがけない行動にドキドキします。

母の食生活はむちゃくちゃなので、栄養バランスのとれたお弁当を1日1食だけでも食べてもらえれば安心できます。

なので、驚いたことは黙っておきました。

母は1週間毎に1週間分の食事を宅配してもらうようにしていました。

 

 
高齢な母が食べてみた、食事の宅配「食卓便」の感想

糖尿傾向にある母の申し込んだ食卓便は減塩タイプで、味が薄めです。

母の食べた感想は「味はまずくない」

いつも評価は辛口な母です。

どうかな、、、続けられるかな、、、。

心配していましたが、後日、

「味に慣れてきたら、なかなか美味しいわよ」

「電子レンジでチンして食べるだけだから簡単なのがいい」

「おかずもいろいろあるのよ」

「味付けが毎回違うし、内容もかぶらないのよ~」

母は何かと文句が多いのほうなので、思いがけず好評なのにはびっくり。

とても気に入ったようです。

これで母の食生活がまともになったので安心です。

 

塩分・カロリーが気になる方に! おいしい食事制限なら「食宅便ケアシリーズ」  

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母が申し込んだ宅配は塩分ケアコースです。

他にも、

カロリーケアコース

たんぱくケアコース

やわらかい食事コース

など、目的に合わせてコースを選べます。

 

私が食卓便で良いと感じたポイント(感想)

私が食卓便で良いと感じたポイントは、お皿を洗う必要がないことです。

電子レンジでチンして、そのままお皿のようなトレイから食事できます。

食事の宅配を探してみると、お皿に移しかえる必要があったり、そのまま食べられる状態の食事がほとんどありませんでした。

母に元気があるときは良いのですが、疲れていたり、少し体調が悪いとその作業も面倒だったりしますので「そのまま温めるだけで食べられる」のは遠方から見守る子供として、とても心強いです。

母の様子。食事の差し入れと車の片付け。(父の脳梗塞から18日目)

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父の見舞いの後、母の様子を見に実家へ行きました。

このところ母に電話して食事は何を食べているか聞いていました。

「サラダでしょ、トマト、豆腐にかつおのふりかけをかけて、いもとこんにゃくとニンジンの煮物」

別の日は

「ほうれん草の胡麻和え、メンチカツ、ポテトサラダ、豆腐、昆布のおにぎり」

「昨日の残りに、豆腐、サラダ、、、パプリカが入ってるのが美味しかった」

など。

たんぱく質が足りない、とアドバイスしてから豆腐は欠かさず食べているようでした。

しかし、肉が少ないし、ビタミンにも欠けているように思いました。

そこで、トマトベースの野菜スープ、卵焼き、いちご、豚しゃぶサラダを差し入れしました。

2日分ほどのわずかなことですが、何もしないよりはマシかなと思って。

タッパからお皿にうつしてすぐに食べられるようにしてから冷蔵庫に入れました。

(食卓便は申し込んでいましたが、はじまるのはこの少し後でした)

母はいちごを食べて「これは酸っぱい」と言い、後日に甘いいちごを食べたくなって買ってきたそうです。

いつもと違うものを食べさせることで食欲が湧くこともあるのだな、と感じました。

 

父の車の処分を考えていたので、車の中を掃除しておくことにしました。

ダッシュボードからサングラスが5つくらい出てきました!

後ろの座席には、これでもかと座布団が敷いてあり、それらも捨てることに。

ゴミ袋にギュウギュウに詰めて4つできました!

車の後ろを開けると、段ボール箱に畳んだビニール袋がたっぷり。

お買い物のときに使っていたようですが予備が多すぎです。

折り畳みのクーラーボックスもいくつか出てきました。

それらを片付けたら下に大きな段ボールが敷いてあって、すべてを出してみると結構な量です。

ダンボールは紐でくくって脇へ置いておきましたが、重くて母には運べなさそう。

 車だけでこれだけゴミがでては、家がモノで溢れかえってて当たり前だわ!と思いました。

これでいつでも業者に車を引き渡すことができます。

父の様子とお見舞い(脳梗塞から18日目)

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父の様子を母から電話で聞きました。

父は真っ直ぐ立つことができ、歩く練習もはじまりました。

支えが無いと立ってられませんが自分で右足を出すことはできます。

右手のリハビリもあり、硬直していた指が柔らかくなってきました。

電動ひげ剃りを使って自分でひげも剃ったそう。

父にはリハビリがとても疲れるようで、よく寝ているとのことでした。

「あんなにリハビリされて気の毒なくらいよ」と、父に同情的な母。

「でも今、リハビリをがんばらないと寝たきりになっちゃうからお父さんを励まさないと!」と私が言うと「そうね!寝たきりになったら困るわね。がんばってもらうように応援するわ!」と先ほどの同情的な態度はどこへやら。

母が父に話しかけると、こちらの言っていることをほぼ理解していしているらしく、様子からすると今回入院したことを反省しているようだと言っていました。

 

その3日後の土曜日。

父の病院へ見舞いに行きました。

確かに父は話しにくそうではありますが、コミュニケーションをとることができました。

はじめてお見舞いに来たときは、会話どころか意識も朦朧としていたので、ここまで回復したことにホッとしました。

しかし、すでに2週間以上入院しており、回復はこの程度までなんだな、とも同時に感じました。

父が「飴は?」と聞きました。

「ごめん、忘れちゃった」

駅で買おうと思っていてすっかり忘れていました。

父は、そうか、とあっさりした態度で残念がる様子こそ見せませんでしたが、飴以外に気になることが無い様子に悲しくなりました。

今思えば、言葉がうまく話せない父は話したくなかったのかもしれませんが「家のことで気になることや心配はない?」と質問しても首を横に振るばかり。

本来の父であればアレをこうして欲しいなど指示がでそうなものです。

その様子から父の脳のダメージは大きいように思いましたが、まだお医者さんから診断を聞いたわけじゃないし。

心配したってなにもならない!

そう自分に言い聞かせるのですが、これがなかなか難しい。

「じゃあ、これからお母さんのところへ行ってくるね」と声を掛けると、お母さんの世話をよろしく、と父の顔がくしゃっとなり今にも泣きだしそうでした。

その顔を見てグッと込み上げてくるものがありました。

娘の私にそういう顔を見せたことがなかったからです。

「うんうん、わかったよ」と言いつつも、心の中は不安でいっぱいでした。